HuluとNetflixを比較しました

HuluとNetflixについて、データやサービスの質、実態などの比較を行いました。

インプレス総合研究所の調査によると2017年度国内利用率は、Huluが14.9%(2位)、Netflixが7.6%(4位)。利用率だけで見るとHuluの方が普及しているように見えますが、伸び率で見るとNetflixが躍進しています。

※2016年度はHuluが18.5%(2位)、Netflixが3.9%(13位)でした。

前年と比較すると、Huluは下落しており、Netflixにユーザーが流れているとも見ることができます。その大きな要因となったのは、又吉直樹原作の「火花」を4K・HDRも含めて独占配信したり、フジテレビとの業務提携で「あいのり」「テラスハウス」などを配信したことなどが挙げられます。

一気に知名度を高め、VODとしての快適性・操作性・ラインナップも評価された形と分析します。数字だけではわからないサービスの実態面を含め、ここではそうしたHuluとNetflixの比較を行っていきます。

なお2社の個別の詳細は下記で紹介しています。

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Huluのサービス詳細まとめ
Netflixのサービス詳細まとめ

Hulu × Netflix

Hulu Netflix
登録URL https://www.happyon.jp/ https://www.netflix.com/
運営会社 HJホールディングス株式会社 Netflix, Inc.
サービス開始 2011年9月 アメリカ:2007年1月
日本:2015年9月1日
提携局 日本テレビ フジテレビ
配信本数 41,521本
※2016年12月時点
非公開
カテゴリー ・海外TV
・国内TV
・海外映画
・国内映画
・アニメ
・FOXチャンネル
・リアルタイム(LIVE)
・国内映画
・海外映画
・国内テレビ番組、ドラマ
・海外テレビ番組、ドラマ
・アジア映画
・アジアテレビ番組、ドラマ
・アニメ
・キッズ、ファミリー
・コメディ
・アクション
・SF、ファンタジー
・ヒューマンドラマ
・ラブロマンス
・サスペンス
・ホラー
・ドキュメンタリー
・受賞歴のある作品
・インディーズ映画
・バラエティ
・懐かしの名作
・音楽、ミュージカル
・趣味、映像、その他
会員数 155万1595人
※2017年3月時点
1億1700万人
※2018年4月時点
対応デバイス ・PC(Windows、Mac)
・スマートフォン、タブレット(iOS、Android)
・各社スマートテレビ
・STB(Chromecast、Amazon Fire TV 他)
・ゲーム機(PlayStation3・4、Wii U)
画質 SD/HD/フルHD SD/HD/フルHD/4K(HDR)
データ通信量 0.21~1.80GB/1時間 0.3GB~3GB/1時間
4K:最大7GB/時
(回線状況により変動)
VR 非対応 非対応
サービス価格 月額993円 ・ベーシック:864円
・スタンダード:1,296円
・プレミアム:1,944円
プランの詳細はこちらで解説
無料トライアル 2週間 31日間
マルチアカウント オーナーを含め6個まで作成可能 対応:オーナーを含め5個まで作成可能
ダウンロード 不可 ほとんどの作品で可能
課金手段 ・クレジットカード
・キャリア端末決済
・PayPal
・iTunes(Apple TV利用者)
Huluチケット
・クレジットカード
・デビットカード
・PayPal
・Netflixプリペイドカード
・iTunes(Apple TV利用者)
・Google Play
・SoftBankキャリア決済
サポート 年中無休

参考 動画配信ビジネス調査報告書2017/インプレス総合研究所

コンテンツの網羅性・独自性を比較

HuluとNetflixの比較にあたっては、両者でできること・できないことを理解することが重要です。

まずHuluは海外放送局・制作局により設立され、日本版は日本テレビ傘下の放送局系VODであることが特徴です。
国内の最新テレビ番組(ドラマ・バラエティ)の配信や、最新海外ドラマなどを配信できるトレンド性が強みです。またテレビ朝日、テレビ東京、フジテレビともコンテンツパートナー契約を結び、放送局の垣根を超えた配信を実現し、国内ドラマ・バラエティ・邦画・アニメは他のVODよりも網羅できています。

対してNetflixは、フジテレビと業務提携を行っています。テレビ番組の見逃し配信はHuluほど強くありませんが、「あいのり」や「テラスハウス」といった人気番組の続編・スピンオフの独占配信を行っています。更に、Netflixは多くの制作会社と共同で制作したオリジナルコンテンツの配信に力を入れていることも特徴です。日本のアニメ会社に直接出資をし、全世界のNetflixで劇場版並の日本アニメ作品を配信しています。

国内ドラマ・映画のラインナップはHuluと比べるとややばらつきがあります。しかし、Netflixは決してコンテンツのラインナップが「少ない」ということはありません。

また、Netflixはアプリ、サイトの操作性が非常に優れています。感覚的に操作でき、動画のスクショやダウンロードも可能。
低速度の回線でも安定して観られるように調整されており、ブラウザによっては観られないということもほとんどありません。
この点は、不安定なHuluのよりも大きく勝っているポイントです。

いち早く4Kコンテンツ、HDRコンテンツを投入したVODもNetflixです。
コンテンツの独自性だけではなく、こうした技術の先進性も含めた点で、1億人以上のユーザーを抱える世界一のVODサービスであるNetflixは、Huluに対して「日本での利用率」は劣るものの、「満足度」では勝っているのだと思います。

Hulu Netflix
利用率 14.9% 7.6%
満足度 78.6% 93.5%

参考 動画配信ビジネス調査報告書2017/インプレス総合研究所

HuluとNetflixの独自コンテンツを比較

HuluとNetflixの比較において、最も重要となるのがオリジナルコンテンツの比較です。

VODへの登録で大きなきっかけとなるのは「見たい作品がある」からだと思います。「Huluでしか見られない」「Netflixでしか見られない」オリジナルコンテンツには、両VOD非常に力を入れています。

特にNetflixは「2017年中に1000時間分のオリジナルコンテンツを投入する」と発表し話題となりました。邦画の実写オリジナルコンテンツはまだまだ少ない印象を受けますが、日本のアニメ作品には非常に力を入れています。

個人的にHuluであれば中京テレビの「オードリーさん、ぜひ会って欲しい人がいるんです」という番組が好きでよく見ています。地方局の番組を東京でも見られるというのは、放送局系VODの大きな強み。

また最近では、Huluが「Documentary of Namie Amuro “Finally”」という安室奈美恵さんのドキュメンタリー作品が独占で配信されており話題を集めています。

対してNetflixの場合は、豊富な独占コンテンツが見られることが大きなメリット。その他「深夜食堂」や「テラスハウス」の続編もNetflix限定で配信されています。

Hulu Netflix
得意分野 ・海外ドラマ
・見逃し配信(日テレ)
・4K、HDRコンテンツ
・VODの操作性
・オリジナル作品の豊富さ
オリジナル作品 ・雨が降ると君は優しい
・CROW’S BLOOD
・代償
・NOGIBINGO(NOGIROOM)
・フジコ 他
・デアデビル
・フラーハウス
・火花
・深夜食堂 Tokyo Stories
・テラスハウス
・サボリーマン甘太郎 他
独占配信 ・笑点
・今夜くらべてみました
・有吉反省会
・東野・岡村の旅猿シリーズ
・ヨロシクご検討ください
・有吉の壁
・マツコとマツコ
・ガキの使いやあらへんで
・宇宙兄弟
・前略、西東さん
・ゴリ夢中
・オードリーさん
ぜひ会って欲しい人がいるんです
・太田上田 他

またもう一つHuluを選択肢に入れる場合のメリットを紹介すると、「海外ドラマ」が日本で最も早く見られる「Huluプレミア」というサービスも魅力です。

Huluは海外制作局や海外テレビ局が共同設立した会社であるため、海外コンテンツの配信スピードはどこよりも早いです。ちなみに「ウォーキング・デッド」も最新話を定額料金内で視聴できるのはHuluのみ。Netflixは少し遅れて配信されます。

リンク Huluへの登録(14日間無料)
リンク Netflixへの登録(31日間無料)

HuluとNetflixの比較まとめ

私は両方のVODに登録して、いつも動画を楽しんでいますが、どちらの方が「優れている」という優劣の判断はできないと思っています。

もちろん、操作性や細かいVODのサービスの配慮は上記まとめたとおりですが、結局のところ「Huluでしか見られない」「Netflixでしか見られない」動画を見るには該当のVOD先で見るしかないので。

個人的な利用率で言うと、若干Huluの方が多いです。それはドラマやバラエティの見逃し配信があるので、気楽に動画を楽しめるからです。Netflixの場合は、しっかり時間を取って「動画を楽しむぞ!」という意気込みで臨む必要があるので、何か作業をしながら見るときは使いません。

登録の一番のポイントとなるのは、何度も言うように「オリジナルコンテンツ」。見たい動画が無いと登録しても意味がありませんし、登録を今後継続していく場合もそのVODが何を得意としていて、何ができるのか・できないのか把握しておくべきだと思います。

リンク Huluへの登録(14日間無料)
リンク Netflixへの登録(31日間無料)

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