一部で話題のSTB「UBOX4」を利用している方に取材することができたので、検証してまとめました。
今回取材した、UBOX4を愛用している東京在住のZさんは、某関西局「サ○テレビ」の野球中継を視聴したいがために、約15,000円で購入したそうで、非常に満足して利用しているそうです。
本記事では、公開されているデータだけではなく、実際に利用してみて感じた点も交えてUBOX4でどのようなことができるかをまとめていきます。
※法を犯したくない、安全に動画を閲覧したいという方は動画配信サービスを利用しましょう。
参考 大手5社(Amazonプライム・Hulu・dTV・Netflix・U-NEXT)を徹底比較してみた!
UBOX4の概要
「UBOX4」は、香港のUNBLOCK TECHという会社が開発・販売しており、中華圏を中心にさまざまな国で販売されています。
日本でもAmazonを経由して購入することができますが、Wi-FiやBluetoothを利用するのに必要な技適マークがないため、日本国内では無線を切って有線接続で利用する必要があります。
また、Amazonマーケットプレイスとして販売されているほとんどの販売業者はブラックリスト入りしているので、以下のリストを確認してから購入してください。
参考:List of the Disobedient Distriutor
参考までに、Zさんはこちらの販売者から購入したそうで、現時点ではブラックリストに追加されていません。
UBOX4のスペック
UBOX Gen.4 PRO BT (UBOX 4) | |
メーカー | UNBLOCK TECH (安博科技) |
OS | Android 5.1 |
対応言語 | 中国語(繁体、簡体)、英語、日本語 他 |
最大解像度 | 4K (2160p/30fps) |
対応コーデック | H.265, H.264, DivX, MPEG-2, MPEG-4 他 |
メモリ | 1GB |
ストレージ | 16GB |
Wi-Fi | IEEE 802.11 b/g/n |
Bluetooth | 4.0 |
microSD | 対応 (32GBまで) |
端子 | HDMI x1, USB2.0 x2, LAN端子 x1 |
UBOX4は、Android OS搭載のSTBです。
対応コーデックの多さや、Google Playだけではなく独自のアプリストアを利用することができ、apk(アプリファイル)を直接インストールできる点など、国内で販売されているAndroid TV搭載のSTBに比べて自由度が高い一方で、挙動はやや不安定に感じます。
Zさんによると、突然動作が不安定になり、購入してから数日後に工場出荷時リセットをしたこともあったようで、今でも起動時に謎の中国語のダイアログが表示される時があるようです。
日本語にも対応していますが、翻訳は完全ではなく、所々で中国語が混ざっており、怪しい感じを醸し出しています。
もちろん、このようなリモコンも付属しています。英語も併記されているので、慣れれば使いやすくなるはずです。
UBOX4でできることは?
各国の番組を視聴することができる
これが一番の目玉機能で、日本の番組が観たい海外駐在員にも人気があるとかないとか。
これが目的で買われる方が一番多いのではないでしょうか。
どのような番組が視聴できるかは割愛しますが、日本の東京、大阪の主要チャンネルや衛星放送だけではなく、全世界の主要チャンネルを視聴することができ、特に中国、台湾、香港などの中華圏の番組は、かなりの数を視聴することができます。
中身はただのAndroidを搭載したSTBですが、各国の番組が視聴できるアプリなどがプリインストールされています。
- LiveTV – 全世界の番組視聴
- UBlive – 香港の番組視聴
- 电视家 (電視家) – 中国本土の番組視聴
- 电视猫 (電視猫) – 中国本土のVOD
- L2TV – 台湾の番組視聴
- HappyCast – スマホの画面をテレビに映し出すアプリ
番組視聴については、タイムラグがあり、画質もそれほど良くはなく、時々繋がらないことがあるなど、この類のデバイスにありがちな欠点もありますが、十分実用的なようです。
しかし、国によっては法に触れる可能性があるため、突然サービスが終了し視聴できなくなる可能性もあるので、その点は割り切る必要があります。
Androidのさまざまなアプリをインストールできる
前述の通り、UBOX4はAndroid 5.1(一部7.0)が搭載されているため、スマートフォンのようにPlayストアなどからアプリをインストールすることができます。もちろん、apkをそのまま入れることも可能です。
TV向けにカスタマイズされたAndroid TVのように、インストールできるアプリに制限があるわけではないようで、タブレットと同じ感覚でインストールできるようです。
アプリの対応状況にもよりますが、Androidアプリを提供しているさまざまなVODも視聴できるのです。
まとめ:UBOX4はキワモノ好きな玄人にオススメ(※ただし自己責任で)
- 購入場所によっては使えない可能性があるのでブラックリストを要確認
- 技適マークがないため、日本国内では無線を切って利用する必要がある
- 自由度が高いAndroid搭載のSTBだが、動作がやや不安定
- 日本語は対応しているが完全ではない
- 各国の番組視聴ができるアプリがプリインストールされている
- VODアプリを始め、Androidのアプリがインストール可能
日本国内での利用はあまりオススメできませんが、UBOX4は非常に自由度が高いSTBで、自身の持ってるさまざまなファイルを再生したり、アプリをインストールして自由にカスタマイズすることもできるため、このような怪しいガジェットが好きな方にはオススメしたいです。
ただし、利用する場所、利用方法によっては、法に触れる可能性も考えられるため、自己責任で利用してください。
関連記事
・国内STB(セット・トップ・ボックス)まとめ