VODを比較!動画配信サービスの選び方

国内主要VOD・動画配信サービスの月額料金(横軸)と利用者数(縦軸)を表したグラフ

VODは全部同じでしょ?安くておすすめのVODをとりあえず教えて!

実はその視点でVODを選んでしまうと損をします。損せず、好きな動画をたくさん楽しむためには、私の話に少しだけお付き合い下さい。

まずVODを比較する上では、動画配信会社の「系列」「タイプ」を確認するようにしましょう。具体的にVODは以下8つのジャンルに分けることができ、明確な得意分野・不得意分野があります。

タイプ・系列 特徴
放送局 放送局が運営しているVOD。
見逃し配信や、国内ドラマ・邦画コンテンツが豊富。
例:FODHuluParaviTVer
通信キャリア 携帯電話会社又は付随事業を行う企業が運営するVOD。
電話料金合算払いが可能で、月額料金が他社と比較して安い。
例:dTVauビデオパス
IT企業 いわゆる「VOD」の大元。
サービスや料金、強みが各社異なるため十分吟味したい。
オリジナルコンテンツが充実。
例:NetflixU-NEXT
多チャンネル放送 CATVで放送された番組の見逃し配信が主。
ビデオチャンネルなどが用意され幅広い動画を楽しめる。
例:スカパー!オンデマンド
レンタルビデオ レンタルビデオ店によるVODサービス。
宅配レンタルを組み合わせることもできる。
例:TSUTAYAゲオTV
プラットフォーム Amazonなど生活に密着したサービスに付帯するVOD。
莫大な資本力を武器にコンテンツは魅力的で月額料金も安い。
例:Amazonプライムビデオ
動画共有 SNSとしての性質が強い個人配信型サービス。
配信者・視聴者でコミュニケーションを取りながら楽しめる。
例:SHOWROOM、Tik Tok、ニコニコ動画
ライブ配信 決まった時間に特定の番組が流れるライブストリーミング。
例:AbemaTVDAZNひかりTVdTVチャンネル

この表を見て分かる通り、例えば「Netflixがおすすめ!」「dTVがおすすめ!」と何の前置きなしに紹介しているサイトがたくさんありますが、私からすれば『何をもって??』と疑問に感じてしまいます。

スポーツ中継をよく観る方にNetflixとdTVをおすすめしても、その放送は一番組もありません。そして抱えているコンテンツや後ろで支えている放送局も異なるためコンテンツに大きくばらつきがあります。

例えばHuluは、日本テレビ系列なので、日本テレビで放送されているドラマやバラエティの見逃し配信や、系列の過去ドラマ・映画も豊富に抱えています。日テレなのでジャイアンツ戦の中継も行っています。

何が言いたいかというと、VODとは似ているようで全く違う。そしてその違いは、事業を裏で支えているバックボーンに大きく影響するというわけです。「動画・映像」というのは様々な権利が絡み、月額定額制のVODサービスとしてクリアさせるには各社の企業努力と、放送局や制作会社との関係性が重要になるのです。

そして次に、VODごとの特徴を理解していきます。

客観的なデータ(価格・配信本数・会員数)でまず比較し、そこから技術面でできること・できないことを見ていきます(4K・HDR・VR・ダウンロード機能・マルチアカウントなど)。

VOD 月額 提携局 流行 ドラマ 邦画 海外ドラマ 洋画 アニメ R18
325円 ★★★ ★★ ★★ ★★ ★★
933円 日本テレビ
テレビ朝日
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★ ★★
500円 TBS ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★
562円 テレビ朝日 ★★ ★★ ★★
950円 フジテレビ ★★ ★★ ★★ ★★★
★★★ ★★★
1990円 ★★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★
2417円 ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★

「流行」とは、動画ラインナップの目新しさ・トレンド性を表しています。例えば「動画数が多い」と謳っているVODであっても、それが90年代、00年代、またシネマ系のフリー動画ばかりならとても残念です。

この表を頭に入れておくと自分がVODで何が見たいのか具体的になっていくはずです。

幅広く色々なものを見たい場合、専門的に海外コンテンツを攻めていきたい場合、暇つぶしできるなら安ければ何でもいいという場合、など様々だと思います。

またVODを選ぶ上では「提供局」を見ることも重要です。その系列にあれば、そのVODでは他社よりも早くドラマや映画が配信開始されたり、スピンオフの独占コンテンツが見られます。

なお、TSUTAYA DISCASの「★」が「流行」以外全てMAXなのは、「DVDの宅配レンタル」が使えるからです。つまり、DVD化されたものであれば全て見放題ということ。他社VODの場合は、権利の問題で配信できないものもありますが、DVDであれば関係ありません。

しかしDVDの場合、「いつでも・どこでも・手軽に」というわけにはいきませんよね。また月額料金もTSUTAYA DISCASは高めです。そしてDVD化されるためには放送から半年~1年近くかかるため「流行」という面では他社のスピード感に負けてしまいます。

こうしたサービスの実態や、「価格の妥当性=コストパフォーマンス」も徐々に比較すべきでしょう。なんとなく、VOD・動画配信サービスの比較方法が理解できてきたのではないでしょうか?

VODの比較は簡単!

つまり、VODを検討する上では「何を見たいの?」「何をしたいの?」という自分の中での整理が重要。その目的別の比較でVODを並べてみると以下のようになります。

安さでVODを選ぶ!

VOD Amazonプライムビデオ
月額料金 400円(税込)
※年額プランだと325円(税込)
配信本数 26,598本

月額料金の安さだけで見るならAmazonプライムビデオ。プライム会員に登録することになるため、「お急ぎ便」や「プライムミュージック」など付帯サービスも利用可能。日本向けのオリジナルコンテンツも豊富で、コストパフォーマンスは圧倒的。

最新ドラマ・映画を見たい

hulu

VOD Hulu(フールー)
月額料金 933円
配信本数 41,521本

Huluは日本テレビ系・テレビ朝日系&海外の放送局・制作局を持つため、国内ドラマ・映画、海外ドラマ・映画を両方取り揃えています。Huluは日本に最速で最新の海外ドラマを届けるパイプを持っているため海外ドラマ好きは必見です。

オフラインで動画を見たい

パイレーツオブカリビアン

VOD dTV(ディーティービー)
月額料金 500円
配信本数 12万本

国内VODの中で最多の登録者数を誇るdTV。動画を端末にダウンロードできる珍しいVODです。またキャリア系VODであるため、漫画や音楽などスマホ上で楽しむことができるコンテンツの網羅性も魅力的。ドコモユーザーでなくても登録できます。

面白い・飽きないVOD

VOD Amazonプライムビデオ
月額料金 325円
配信本数 26,598本

「オリジナルコンテンツ」に特に力を入れているのはAmazon。松本人志による「ドキュメンタル」は特に人気で現在はシーズン4まで配信中。今田耕司・東野幸治による「カリギュラ」、サイバー犯罪特捜班「フェイス」など、多くの独占動画が毎月配信されています。

洋画好きにおすすめのVOD

VOD Netflix(ネットフリックス)
月額料金 950円
※スタンダードプラン
配信本数 非公開

約1億人の会員を抱える世界No.1のVODであるNetflix。2015年に日本でもサービス開始し、一気に注目を集めています。特にNetflixが得意としているのは洋画。「海外映画をできるだけたくさん見たい!」という方におすすめです。逆に邦画・国内ドラマはイマイチ。

プロ野球中継が見たい!

VOD DAZN
月額料金 1,925円(税込)
配信本数 巨人戦を除く11球団主催試合

スポナビライブが2018年5月で終了を発表し、以降DAZNにコンテンツを移管することが発表されました。DAZNでは巨人戦を除く11球団主催試合をLIVE配信することが予定されプロ野球中継、MLB中継も存分に楽しむことができます。テニスやサッカー、WWEなどスポーツ専門VODとして大手に君臨しました。

エッチ♡な動画も見放題

U-NEXT

VOD U-NEXT(ユーネクスト)
月額料金 1,990円
配信本数 約12万本

U-NEXTの月額料金は他社と比べると割高ですが、他のサービスにはない作品も数多く揃えており、その中にはアダルトコンテンツも含んでいます。これが見放題になるVODはU-NEXTだけ。実は女性にも人気があるんです。

VOD比較ランキング

月額料金が安いVOD

VOD 月額料金
1 Amazonプライムビデオ 325円
2 dTV 540円
3 Hulu 1,007円

税込価格
※総合VODに限定
※auビデオパスは562円だがau限定サービスなので除外
※Netflixはプランによって料金が異なるため除外(最安702円~)

会員数が多いVOD

VOD 会員数
1 dTV 469万人
2 Hulu 155万人
3 FODプレミアム 80万人

※会員数を公開しているVODに限定
※世界単位ではNetflixが会員数1億人でトップ、Amazonプライムが国内500万人という民間機関の調査報告もある。ほとんどが非公開であるためこちらもあまり参考にならない。

国内利用率が高いVOD

VOD 利用率
1 Amazonプライムビデオ 41.0%
2 Hulu 14.9%
3 dTV 10.2%

※事実上人気度を図る上で最も参考になる指標

参考 動画配信ビジネス調査報告書2017/インプレス総合研究所

VODの比較に便利な豆知識

通信キャリア系・プラットフォーム系VODは月額料金が安い

dTVやauビデオパスなどの通信キャリア系VOD、Amazonプライムビデオなどプラットフォームを構築しているVODは、月額料金が安い傾向にあります。特にAmazonプライムビデオの月額料金の安さは際立ちます。

dTV:540円
auビデオパス:562円
Amazonプライムビデオ:325円

これらが安い理由は、VOD事業が本業のPR活動になるため。例えばdTVであればdocomo、AmazonプライムビデオならAmazon。

そして、携帯キャリアであれば、VODの利用を促すことによって通信量の追加購入であったり、機種変更など、その先に会社に利益をもたらす要因がたくさんあります。AmazonならEC(通販)事業の利用促進。

これが本業をVOD事業としている会社の場合、月額料金を値下げすることはとても大きな決断となります。

※auビデオパスはauユーザーしか登録できないなどの制限を伴います。なおdTVはキャリアフリー。

配信本数はVODの決め手にはならない

dTVやU-NEXTは実に12万本以上のコンテンツを抱えています。これだけ見ると、とても魅力的なVODサービスのように思えますが、実質私たちが視聴する動画はかなり限定的で、最初こそ「元を取ってやろう」と意気込みますが、なかなか見られるものではありません。

実際、Amazonプライムビデオは、VODの中でも配信本数は少ない(26,598本)のですが、「インプレス総合研究所」のVOD調査によると、満足度・利用率ともにトップの数字となっています。

特にAmazonプライムビデオやHuluは、常に動画のブラッシュアップを行っており、再生回数が少ない、実質的な「お荷物」となっている動画は削除しています。逆にdTVなどは、何でもかんでも詰め込んでいる印象で、カラオケ映像や、ミュージックビデオ、10分以下のショートムービーなど、ただの「配信数稼ぎ」のように受け取れるものも多いのです。

ここで覚えておきたいことは、配信本数がVODの優劣を決める基準にはならないということです。むしろ配信本数が少ない方が検索や操作性において快適な印象を持ちます。

4K(UHD)・HDR動画数はVODの決め手にはならない

4K(UHD)のコンテンツが視聴できるVODは現状、NetflixとdTV、ひかりTVのみです。Amazonプライムビデオも配信していますが、定額内で視聴できるのはこの2社だけ。配信本数も未だ数えるほどです。

4KのVOD市場というのは未成熟で、HD動画ほど広く普及するにはかなり時間がかかることでしょう。映像業界では4K制作がスタンダードになっているので、徐々に増えていくはずですが、今それを目的にVODを選ぶのはナンセンスと言えそうです。

提携局との関係性をチェック

VODは「月額定額制」のサービスがほとんど。ここで紹介しているVODの9割以上が月額定額制で、「見放題」です。しかし、動画とはいくつもの権利問題・障壁が用意されており、なんでもかんでも見放題にできるわけではありません。

しかし、そのVOD事業を裏で支えているのが映像を持っている提携局であれば、配信コンテンツとして大きなアドバンテージになります。

VOD 提携局
NHKオンデマンド NHK
日テレオンデマンド 日本テレビ
Paravi TBS・テレ東・WOWOW
FOD フジテレビ
テレ朝動画 テレビ朝日
テレビ東京オンデマンド テレビ東京
Chuun 中京テレビ
Hulu 日本テレビ・テレビ朝日
AbemaTV テレビ朝日
dTV TBS
auビデオパス テレビ朝日
Netflix フジテレビ
Amazonプライムビデオ
U-NEXT
TSUTAYA TV

何となく同じに見えていたVODも、関係性を紐解いていくと、動画のラインナップも理解しやすくなります。中でもHuluは日本テレビ、テレビ朝日、またここにはまとめていませんがテレビ東京、フジテレビともコンテンツパートナー契約を実施し、放送局の垣根を超えてドラマや映画の配信を行っているため番組の網羅性は非常に高いと評価できます。

オリジナルコンテンツについても、例えばNetflixではフジテレビの人気番組「テラスハウス」「あいのり」の続編が放送されていたり、その性質も見えてくるでしょう。

逆に放送局を持たないその他のVODについては、全部自社でコンテンツを調達しています。他社では無料で見られるのに、このVODでは有料(あるいはコンテンツが無い)、ということもあります。

しかしAmazonプライムビデオは放送局を持っていませんが、吉本興業などと事実上の提携を行い、松本人志さんの「ドキュメンタル」や、今田耕司さん東野幸治さんの「カリギュラ」、「M-1グランプリ」、「よしもとお笑いセレクト」など、オリジナルも組み合わせタレントを囲みお笑いコンテンツを集めています。

ウォーキング・デッドを見たい方

本サイトに寄せられる質問で最も多いのは「どのVODに登録すればウォーキング・デッドは見られますか?」というものです。あまりにも多いのでこちらにまとめました(2018年1月現在)。

VOD 無料期間 月額料金 配信 FWD
Amazonプライムビデオ 30日間 325円 シーズン1~7(8は有料) 1~3
Hulu 2週間 933円 シーズン1~8 1~2
dTV 31日間 500円 シーズン1~8 ×
auビデオパス 31日間 562円 シーズン1~7 ×
Netflix 31日間 950円 シーズン1~7 ×
U-NEXT 31日間 1,990円 シーズン1~7(8は有料) ×

ウォーキング・デッドを目的にVODを選ぶ場合、Amazonプライムビデオ又はHuluが最もおすすめです。

※FWD:フィアー・ザ・ウォーキング・デッド
ウォーキング・デッドのスピンオフドラマです。

VOD比較表

比較したいVODの組み合わせをクリックすると、それぞれの特徴を比較した詳細ページに移ります。

関連コンテンツ:STBの比較

すべてのVODは無料トライアルが付帯

兎にも角にも、VODというのは試さないとわかりません。ここでまとめている内容も、実際私が利用しているから分かるもので、使っていない方からすればただの机上の空論。

そしてありがたいことに、VODサービスはほとんどすべて1ヶ月程度の「無料トライアル」が付帯しています。あまりこうした使い方をする人は少ないでしょうが、1ヶ月間すべてのVODに登録し、完全無料で楽しむことも可能。

トライアル期間中にしっかり退会処理すれば、次月に課金されることもありません。

VOD 無料期間 月額料金 一言!
Amazonプライムビデオ 30日間 325円 動画・書籍・音楽 全部定額内!
Hulu 2週間 933円 海外ドラマ!
dTV 31日間 500円 ワンコイン!
dTVチャンネル 31日間 780円 CS放送・CATVをネットで!
auビデオパス 31日間 562円 格安テレ朝動画!
Netflix 31日間 950円 洋画!
U-NEXT 31日間 1,990円 最新映画&アダルトも見放題!
FODプレミアム 1ヶ月間 888円 フジ作品&最新雑誌見放題!
Paravi 月末まで 925円 テレビ局・新聞社が共同設立!
DAZN 31日間 1,925円(税込) 野球・サッカー見るなら!
TSUTAYA DISACS 30日間 2,417円 宅配レンタル!

※Amazonプライムビデオのみ税込価格
※Netflixはスタンダードプランの価格

その他関連コンテンツ: VOD・動画配信FAQまとめ

シェアしてね

  • このエントリーをはてなブックマークに追加