Netflixとauビデオパスについて、データやサービスの質、実態などの比較を行いました。
インプレス総合研究所の調査によると2017年度国内利用率は、Netflixが7.6%(4位)、auビデオパスが0.7%(21位)。
Netflixの名前は最近特に知られるようになりましたが、利用率で見てもauビデオパスを大きく引き離しているのが分かります。しかし、Netflixは世界的なVOD会社であり、auユーザー限定のVODであるauビデオパスと単純な利用率で比較するのはナンセンスです。
ここではサービスの実態面から比較を行っていきます。なお2社の個別の詳細は下記で紹介しています。
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・auビデオパスのサービス詳細まとめ
Netflix × auビデオパス
Netflix | auビデオパス | |
登録URL | https://www.netflix.com/ | https://www.videopass.jp/ |
運営会社 | Netflix, Inc. | KDDI株式会社 |
サービス開始 | アメリカ:2007年1月 日本:2015年9月1日 |
2012年5月 |
提携局 | フジテレビ | テレビ朝日 |
配信本数 | 非公開 | 約1万本 |
カテゴリー | ・国内映画 ・海外映画 ・国内テレビ番組、ドラマ ・海外テレビ番組、ドラマ ・アジア映画 ・アジアテレビ番組、ドラマ ・アニメ ・キッズ、ファミリー ・コメディ ・アクション ・SF、ファンタジー ・ヒューマンドラマ ・ラブロマンス ・サスペンス ・ホラー ・ドキュメンタリー ・受賞歴のある作品 ・インディーズ映画 ・バラエティ ・懐かしの名作 ・音楽、ミュージカル ・趣味、映像、その他 |
・洋画 ・邦画 ・国内ドラマ ・アニメ、キッズ ・音楽、お笑い ・その他 |
会員数 | 1億人 ※2017年4月時点 ※国内の会員数は非公開 |
非公開 |
対応デバイス | ・PC(Windows、Mac) ・スマートフォン、タブレット(iOS、Android) ・テレビ ・STB(Chromecast、Apple TV 他) ※Amazon Fire TVはNetflixのみ対応 |
|
画質 | SD/HD/フルHD/4K/HDR | SD/ハーフHD(720p) |
データ通信量 | 0.3GB~3GB/1時間 4K:最大7GB/時 |
0.10~2.00GB/1時間 |
VR | 非対応 | 対応予定 |
サービス価格 | ・ベーシック:864円 ・スタンダード:1,296円 ・プレミアム:1,944円 プランの詳細はこちらで解説 |
月額562円 |
無料トライアル | 31日間 | 31日間 |
マルチアカウント | オーナーを含め5個まで作成可能 | 非対応 |
ダウンロード | 多くの作品で可能 | 一部可能 |
課金手段 | ・クレジットカード ・デビットカード ・PayPal ・Netflixプリペイドカード ・iTunes(Apple TV利用者) ・Google Play ・SoftBankキャリア決済 |
・クレジットカード ・auかんたん決済 |
サポート | 年中無休 |
参考 動画配信ビジネス調査報告書2017/インプレス総合研究所
Netflixとauビデオパスの共通点を比較:国内放送局に支えられている
Netflixとauビデオパスの大きな共通点は、「国内の放送局がバックに付いている」ことが挙げられます。
具体的には、Netflixがフジテレビ、auビデオパスがテレビ朝日と資本・業務提携しています。
例えばNetflixではフジテレビの人気番組「テラスハウス」の続編を独占配信していたり、auビデオパスではテレビ朝日の最新ドラマの見逃し配信や、ドラえもんの過去映画全作品を一挙に配信したり、その強みを存分に活かした配信を行っています。
▲Netflixではフジテレビ系の番組を中心に配信。人気番組のスピンオフや続編も独占配信。
▲auビデオパスではテレビ朝日のドラマの見逃し配信や、過去の人気映画・ドラマの配信が中心。
Netflixとauビデオパスの相違点を比較
ここからはNetflixとauビデオパスの相違点を比較し、価格の妥当性を紐解いていきます。
Netflixにあってauビデオパスに無いもの
Netflixが特に得意としているのは「オリジナルコンテンツ」です。
世界1億人の会員を抱える、世界一のVOD事業者であるNetflixが日本でも成功の兆しを見せている大きな理由は、「Netflixでしか見られない」魅力的なオリジナルコンテンツが豊富にあるからです。
例えば、芥川賞を受賞した又吉直樹原作の「火花」が4K/HDRで独占配信されたことは、記憶にも新しいでしょう。Netflixの名が広く知れ渡った要因でもあります。
こうした独占コンテンツが豊富に揃っているのはNetflixの特徴。
auビデオパスはテレビ朝日と提携しているおかげもあり、コンテンツの調達では苦労しませんが、Netflixのようにコンテンツを「制作」する力がないため、そこでは劣ってしまいます。
auビデオパスにあってNetflixに無いもの
何度も繰り返しになりますが、auビデオパスはテレビ朝日との関係が強いVOD。そしてテレビ朝日と言うと、仮面ライダー・戦隊シリーズ・ドラえもんなど、実は子供向けのコンテンツがかなり多いのです。
特に仮面ライダーシリーズは過去10年分以上揃えてあり、ここまでのラインナップは他社ではありません。
ある意味マニア向けではありますが、同時にテレビ朝日の最新ドラマの見逃し配信もしているので親子揃って楽しむことができます。
Netflixとauビデオパスの比較まとめ
サービス面における単純な比較では、配信数や4K/HDR作品の取り揃え、オリジナル作品など、Netflixが間違いなく優位です。
ただauビデオパスは、562円というコストパフォーマンスの良さと、テレビ朝日系コンテンツの豊富さ、キッズ向け作品のラインナップなどから、U-NEXTのような「ただ動画数が多く月額料金が高いVOD」とは違い、自信をもっておすすめできるVODではあります。
なお両者とも無料トライアルが用意されているので、2つに登録して比較しながら継続を検討するという方法が一番でしょう。
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