無料動画配信サービス「TVer(ティーバー)」に関する総まとめページです。
- TVerって何?
- TVerと他のVODは何が違うの?
- どうしてTVerが人気なの?
そうした方のために、TVerの特徴や客観的なデータ、またTVerのデメリットや注意点、苦手分野なども紹介します。
TVerのサービス概要
Hulu | 詳細 |
視聴URL | https://tver.jp |
運営会社 | 株式会社プレゼントキャスト |
歴史 | ・2015年10月 サービス開始(在局民放5局) ・2016年10月 毎日放送、朝日放送が参加 ・2017年3月 讀賣テレビが参加 |
サービス開始 | 2015年10月26日 |
配信本数 | 100~150本 ※放送終了から次回放送までの1週間限定配信 |
カテゴリー | ・国内ドラマ ・国内バラエティ |
会員数 | 会員登録等は無し ※アプリダウンロード数は累計500万を達成 |
対応デバイス | ・PC(Windows、Mac) ・スマートフォン、タブレット(iOS、Android) ※Fire TVやChromecastは非対応 |
画質 | SD |
データ通信量 | 0.225~0.81GB/1時間 |
VR | 非対応 |
サービス価格 | 無料 ※登録・解約・退会・課金・トライアルなど一切ありません |
トライアル | - |
マルチアカウント | - |
ダウンロード | ストリーミング再生のため不可 |
課金手段 | - |
サポート | - |
参加局 | ・日本テレビ ・テレビ朝日 ・TBSテレビ ・テレビ東京 ・フジテレビ ・毎日放送 ・朝日放送 ・讀賣テレビ |
参考 動画配信ビジネス調査報告書2017/インプレス総合研究所
TVerの特徴
TVer(ティーバー)とは、民放各社が各媒体で無料配信しているサービスを一つにまとめたもの。よく誤解されますが、TVer自体が番組を集めて配信しているわけではありません。
例えばテレビ朝日なら「テレ朝キャッチアップ」、テレビ東京なら「ネットもテレ東」、など各局TVerが開始する前から独自で無料放送はしています。
各局のドラマ・バラエティを中心に、見逃し配信を期間付き・広告付きで配信します。基本的に、番組放送終了から次回放送まで約一週間程度、TVerサイト内でいつでも何度でも視聴可能です。
「ドラマを録画しなくても楽しめるようになった」
「スマートフォンのアプリを使えば移動中も便利」
「ドラマを見る機会が増えた」
「無料動画とは思えない画質」
「広告付きでも違法サイトではないから安全・安心」
TVerの提供が開始されてから、VODというものが一層広まったものと思います。そもそも無料なので口コミでも高い評価が目立ちます。
放送局の垣根を越えたこうしたサービスが讃えられ、2016年6月「第53回ギャラクシー賞 TV部門フロンティア賞」を受賞しました。
AbemaTVとはテレビ朝日とサイバーエージェントが共同で設立した「インターネットテレビ局」です。TVerと同じくインターネット上で会員登録不要・無料で楽しめるサービスですが、AbemaTVはその全てがオリジナルの独占コンテンツで24時間編成、生配信なども行っています。似ているようで全く違うサービスです。
参考 Abema TVって何?急激に口コミ人気を伸ばしている理由
TVerのその他のおすすめポイント
アプリが非常に使いやすい
TVerがここまで普及した理由は、専用のスマートフォン・タブレットアプリが非常に使いやすいことも要因でしょう。
公式アプリと言えども累計500万ダウンロード(2016年12月時点)を記録し、今ではスマートフォン・タブレットからの利用が8割以上を占めているようです。
動画も探しやすく、俳優や番組名を登録して自分だけのお気に入りリストを作成することも可能です。TVerを最大限楽しむなら、アプリのダウンロードは必須です。
接続障害が起こりにくい
例えばHuluや、同じ無料放送VODでもAbemaTVなどは、しばしば接続障害が起こります。
対してTVerについては、接続障害に関するトラブルは起こりにくいと聞きます(通勤時間帯、20時~24時のゴールデンタイムはどうしても起こります)。スマートデバイスによる視聴が8割ということもあり、データ容量で見られなくなることはありますが、PC環境で視聴する場合はほぼその問題がクリアになっています。
全く新しい番組を配信しているわけではなく、あくまで見逃し配信を前提としているため、爆発的にアクセスが集中するということも無いのでしょう。
また「高画質」とまではいかなくても、普通程度の画質で難なく見られればそれで良いと考えているユーザーが多く、それともマッチしているのだと推測します。
どうしても見られない場合はTVerではなく、各局の配信元で視聴することをおすすめします。
放送局 | 配信元 |
日本テレビ | 日テレ無料TADA! |
テレビ朝日 | テレ朝キャッチアップ |
TBSテレビ | TBS FREE |
テレビ東京 | ネットもテレ東 |
フジテレビ | プラスセブン |
毎日放送 | MBS動画イズム |
朝日放送 | ABC |
讀賣テレビ | ytv MyDo! |
他のVODとの組み合わせで網羅性を高められる
例えばHuluは、日本テレビ傘下の動画配信サービスなので、日本テレビのドラマやバラエティを中心に他局もポツポツ所有しています。
Amazonプライムビデオは、基本的に「見逃し配信」という概念がありません。
有料のVODサービスは、非常に便利で魅力あるコンテンツを用意しているものの、権利関係や得意・不得手が当然あり、完全ではありません。その穴埋めとしてTVerをうまく組み合わせ、網羅性を高めることができます。
関連記事
・Amazonプライムビデオのおすすめしたいポイント&口コミ・評判
・Huluのおすすめしたいポイント&口コミ・評判
TVerの悪い評判~デメリット・欠点のまとめ
テレビで見られない(Amazon Fire TVやChromecastで視聴できない)
公式サイトにも記載がありますが、TVerはPC環境、あるいはスマートデバイスにおけるアプリの利用を前提としているためテレビでの視聴はできません。試しにAmazon Fire TVでアプリ検索をしても出てきませんでした。
スマートフォンの画面をFire TVを使ってミラーリングする、ノートパソコンとテレビをHDMIで接続し画面複製する、などやり方が無いわけではありませんが、結局のところTVerの画質のままテレビに引き伸ばして映し出しているだけなので、画質の悪さが逆に際立ちストレスになります。
「大画面で見逃し配信を楽しむ」となると、それは無料放送では叶わず高望みとなってしまいます。参考までに以下に方法をまとめています。
関連記事
・TVerをテレビで見る具体的な方法と準備するもの
配信が少ない、配信コンテンツが不明瞭
一番多い悪い口コミが「どれがTVerで見られるのか基準が不明」ということ。
ドラマについてはほとんどTVer内で網羅されてきましたが、特にバラエティについては配信の規則性がほとんどありません。
権利上の問題、違法サイト対策、自社で抱えておきたいコンテンツなど、色々なものが絡み「全てをTVerで見られる時代」というのは現実的ではないようです。
また先程も解説しましたがTVerとは各局の無料配信媒体を集めたキュレーション(寄せ集め)サービス。ですから「TVerが悪い」ということではなく、各局の都合が関係します。
TVer内の動画は全て「ストリーミング配信」であり、かつ著作権の問題でダウンロードできません。
TVerまとめ
無料・会員登録不要・アプリで手軽に見られる
以上の点を考えると、「TVerを使わない理由」がありません。広告付き・一週間限定という制限は確かに伴いますが、そもそもTVerが登場した理由がテレビ離れを打開するための策だとも言われているため、かなりテレビ局各社が身を削る思いで作り上げた仕組みです。
そして繰り返しになりますが、TVerを使えば全放送局の全テレビ番組が見られるというわけではありません。TVer内に番組表が掲示されているので非常に多く誤解されているようです。
TVerについては悪い点を挙げていけばないものねだりでキリがありません。課題や問題点については長い目で見ながら今後に期待しましょう。
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