TSUTAYA DISCAS(TSUTAYA TV)とauビデオパスについて、データやサービスの質、実態などの比較を行いました。
インプレス総合研究所の調査によると2017年度VOD国内利用率は、TSUTAYA TVが1.3%(19位)、auビデオパスが0.7%(21位)。
(国内利用率には宅配レンタルのTSUTAYA DISCASは含まれていない)
利用率で見ると大きく違いがありませんが、どちらも他のサービスと比べて特殊性が強いVODです。TSUTAYA DISCASは宅配レンタル、TSUTAYA TVはそれに付帯するVODサービス。そしてauビデオパスはauユーザーしか登録ができない特別なVOD。利用率が低いのは当たり前です。
ここではサービスの実態面から比較を行っていきます。なお2社の個別の詳細は下記で紹介しています。
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・auビデオパスのサービス詳細まとめ
TSUTAYA DISCAS(TSUTAYA TV) × auビデオパス
TSUTAYA DISCAS | auビデオパス | |
登録URL | https://www.discas.net/ | https://www.videopass.jp/ |
運営会社 | 株式会社TSUTAYA | KDDI株式会社 |
サービス開始 | 2008年6月 | 2012年5月 |
提携局 | - | テレビ朝日 |
本数 | DISCAS: 約85,000タイトル TV: 約4,000タイトル(見放題) |
約1万本 |
カテゴリー | ・洋画 ・邦画 ・アニメ ・海外TVドラマ ・アジアTVドラマ ・スポーツ ・HOWTO ・お笑い ・グラビアアイドル |
・洋画 ・邦画 ・国内ドラマ ・アニメ、キッズ ・音楽、お笑い ・その他 |
会員数 | 非公開 | 非公開 |
対応デバイス | [TSUTAYA TV] ・PC(Windows、Mac) ・スマートフォン、タブレット(iOS、Android) ・テレビ |
|
※STB、ゲーム機による視聴は不可 | ・STB(Apple TV、Chromecast 他 他) | |
画質 | SD/HD | SD/ハーフHD(720p) |
データ通信量 | 非公開 | 0.10~2.00GB/1時間 |
VR | 対応 | 対応予定 |
サービス価格 | ・月額2,417円(税抜) ※定額レンタル8 ※毎月1000円分のポイント付与 |
月額562円 |
無料トライアル | 30日間 | 31日間 |
マルチアカウント | 非対応 | 非対応 |
ダウンロード | 一部可能 | 一部可能 |
課金手段 | ・クレジットカード ・キャリア端末決済 ・POSAカード |
・クレジットカード ・auかんたん決済 |
サポート | 年中無休 |
参考 動画配信ビジネス調査報告書2017/インプレス総合研究所
TSUTAYA DISCASとauビデオパスの相違点を比較
TSUTAYA DISCASとauビデオパスの相違点を比較し、価格の妥当性を紐解いていきます。
TSUTAYA DISCASにあってauビデオパスに無いもの
TSUTAYA DISCASの最大の特徴は、DVD/Blu-rayのレンタルができることです。TSUTAYA TVを組み合わせることで、ネット動画配信も同時に楽しめるため、動画の穴がなくなります。
「穴」というのは、例えば写真の「ジブリ作品」など。ジブリやディズニー系の作品は権利の関係で見放題の配信にすることが難しいのですが、こうしたDVD化したものであれば、実質見放題となります。
auビデオパスは配信本数が1万本と、他社VODと比較しても少ないのですが、TSUTAYA DISCASの場合は円盤化されたメディアも含めて見放題になるので、実は最も動画を見られる幅が広いのです。
しかしその分月額料金が高くなってしまうのがデメリット。またDVDは一度に借りられる枚数に制限があり、制限数を増やしたい場合はプラス料金払う必要があるので損益分岐点は難しいところなのです。
元を取ろうとDVDを借りまくると、それに追われているような気がして純粋に動画を楽しめません。それなら実店舗で借りたいものだけ借りたほうが安く済ませられる場合もあります。
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auビデオパスにあってTSUTAYA DISCASに無いもの
auビデオパスについては、配信本数こそ少ないものの「テレビ朝日」との繋がりが強いVODであるため、動画選びに苦労しません。
例えばVODのTSUTAYA TVの場合、見放題対象となっているコンテンツは2~3年古いものが中心です。権利上の問題がなくなった(トレンドが薄れた)動画ばかり。
しかしauビデオパスの場合、テレビ朝日系の動画については、最新コンテンツが常に配信されています。
最新ドラマも放送終了と同時に即時見逃し配信をラインナップ。これは放送局との繋がりがあるVODでないとできません。
同時に、テレビ朝日系の過去映画・ドラマ、テレビ朝日の看板である「ドラえもん」や「仮面ライダー」などアニメ、特撮、特にキッズ向けのコンテンツは取り揃えが充実しています。
これらを考えると、TSUTAYA DISCASの月額2,417円と、auビデオパスの月額562円を見比べると、auビデオパスのコストパフォーマンスには驚かされるのではないでしょうか。
TSUTAYA DISCASとauビデオパスの比較まとめ
そもそもサービスの本質が違うので、TSUTAYA DISCASとauビデオパスの比較はナンセンスかもしれません。
しかし、仮にこの2つでどちらにしようか悩んでいるのであれば、料金の安さ・操作性・ラインナップを考えて、個人的にはauビデオパスがストレスなく楽しめるのではないかと思います。
実はauビデオパスにも最新コンテンツの「レンタル」サービスがあり、料金を上乗せすれば動画のラインナップはかなり充実します。
auビデオパスの562円というコストパフォーマンスは非常に魅力的。対してTSUTAYA DISACAS(TSUTAYA TV)の月額2,417円は、宅配レンタルにVODが付帯すると言ってもかなり高額です。
テレビ朝日系コンテンツの充実、キッズ向け作品の充実などから、特にファミリー層についてはauビデオパスの方が総合的に見て楽しめると思います。
なお両者とも無料トライアルが用意されているので、2つに登録して比較しながら継続を検討するという方法が一番でしょう。
リンク TSUTAYA DISCASへの登録
リンク auビデオパスへの登録