U-NEXTとauビデオパスのサービスを比較しました

U-NEXTとauビデオパスについて、データやサービスの質、実態などの比較を行いました。

インプレス総合研究所の調査によると2017年度国内利用率は、U-NEXTが4.6%(8位)、auビデオパスが0.7%(21位)。

利用率ではU-NEXTがauビデオパスを上回りますが、auビデオパスはauユーザーしか利用することができない限定的なVODなので、ここでの比較はナンセンスです。

ここではサービスの実態面から比較を行っていきます。なお2社の個別の詳細は下記で紹介しています。

関連記事
U-NEXTのサービス詳細まとめ
auビデオパスのサービス詳細まとめ

U-NEXT × auビデオパス

U-NEXT auビデオパス
登録URL http://video.unext.jp/ https://www.videopass.jp/
運営会社 株式会社U-NEXT KDDI株式会社
サービス開始 2007年6月 2012年5月
提携局 テレビ朝日
配信本数 約12万本
※カラオケ映像なども含む
約1万本
カテゴリー ・洋画
・邦画
・海外ドラマ
・韓流、アジアドラマ
・国内ドラマ
・アニメ
・キッズ
・ドキュメンタリー
・音楽、アイドル
・アダルト
・雑誌、コミック、書籍
・カラオケ
・洋画
・邦画
・国内ドラマ
・アニメ、キッズ
・音楽、お笑い
・その他
会員数 非公開 非公開
対応デバイス ・PC(Windows、Mac)
・スマートフォン、タブレット(iOS、Android)
・テレビ
・STB(Chromecast、Apple TV、Amazon Fire TV 他)
※auビデオパスはAmazon Fire TV非対応
画質 SD/HD/4K SD/ハーフHD(720p)
データ通信量 0.12~2.00GB/1時間 0.10~2.00GB/1時間
VR 非対応 対応予定
サービス価格 ・月額1,990円
・都度課金100円~1,500円
※毎月1200円分のポイント付与
月額562円
無料トライアル 31日間 31日間
マルチアカウント 家族4人まで作成可能 非対応
ダウンロード 一部可能 一部可能
課金手段 ・クレジットカード
・キャリア端末決済
・U-NEXTカード
・U-NEXTギフトコード
・クレジットカード
・auかんたん決済
サポート 年中無休

参考 動画配信ビジネス調査報告書2017/インプレス総合研究所

U-NEXTとauビデオパスの共通点を比較:登録者は映画館で割引が利用できる

U-NEXTとauビデオパスの共通点は、「映画館との関係性が強い」ことが挙げられます。

特にU-NEXTは、全国約150箇所の映画館で、U-NEXT内で獲得したポイントをいつでも利用することができます。

auビデオパスの場合は、毎週月曜日にTOHOシネマズの映画館で1100円になる「auマンデー」と、毎日ユナイテッド・シネマの映画館で1400円になる「auシネマ割」と、2つの割引サービスを行っています。

U-NEXT auビデオパス
対象映画館 ・イオンシネマ
・ユナイテッドシネマ
・KINEZO
・松竹シネマ
・TOHOシネマズ
・ユナイテッド・シネマ
割引 U-NEXT内のポイント 1800円→1100円(TOHOシネマズ)
1800円→1400円(ユナイテッド・シネマ)
対象日 毎日 毎週月曜日(TOHOシネマズ)
毎日(ユナイテッド・シネマ)

特にU-NEXTはこのポイントをうまく利用できるかが重要です。正直、U-NEXTの月額料金は他社と比較するとかなり高額で、加えてU-NEXT内の動画9割が有料です。ポイントから月額料金を差し引いたらトントンになる…と多くのところで紹介されていますが、そうでもありません。

関連記事
U-NEXTの料金が高すぎる件~「ポイント」に騙されてはいけない

▲U-NEXT

▲auビデオパス「auマンデイ」「auシネマ割」

U-NEXTとauビデオパスの相違点を比較

ここからはU-NEXTとauビデオパスの相違点を比較し、価格の妥当性を紐解いていきます。

U-NEXTにあってauビデオパスに無いもの

U-NEXTというサービスは、有料・無料の動画、そしてジャンルについても分け隔てなく揃えた(アダルトなども含めた)総合的なVOD配信サービスです。総配信本数は12万本と他社VODと比較しても最多。

そのため「U-NEXTに行けばなんでもある」という土台はしっかりした印象を持ちます。対してauビデオパスの場合、配信本数は1万本とU-NEXTの1/12。コンテンツの数だけで見れば、U-NEXTは非常に魅力的です。

しかしU-NEXTの月額料金1,990円(税抜)の範囲で見られる動画というのは、その1割だと言われています。つまり1.2万本。

実質の比較ではauビデオパスと変わりません。

というのも、U-NEXTは放送局や制作局との提携が強くないため、自社でコンテンツを調達したり制作するのに非常に苦労しています。無料(定額料金内)で見られる動画はほとんど権利関係が薄れた(トレンドが過ぎ去った)古いものばかり。

トレンド性をU-NEXT内で出そうと新しいものもピックアップされていますが、それは全て有料(月額料金とは別で課金しなければ見られない)なのです。

確かに動画は多いかもしれませんが、コストパフォーマンスや他社との比較においてはそれほど魅力的に感じません。

※2018.10.04現在は見放題80000本 レンタル50000本なので半分以上は見放題作品です。

auビデオパスにあってU-NEXTに無いもの

対してauビデオパスには「テレビ朝日」という強力なバックボーンが存在します。

2015年8月にテレビ朝日と業務提携し、auビデオパス内でテレビ朝日系列のドラマ・映画を配信。そのラインナップは全VODの中でも豊富に取り揃えています。また、最新ドラマの見逃し配信もauビデオパス内で行っています。

ちなみに「コンテンツ数」だけを誇るU-NEXTは同じ見逃し配信を行っていますが、以下のように有料となっています。

U-NEXTでは324円別途課金しないと見られない。

AmazonプライムビデオやNetflixのように「自社制作」としてオリジナルコンテンツを持っているわけではありませんが、月額562円というコストパフォーマンスと、テレビ朝日作品のコンテンツが揃っていることを考えると、実質「テレ朝動画」に同時加入していることにもなります。非常にお得度が高いVODなのです。

U-NEXTとauビデオパスの比較まとめ

データや見栄えのVODのステータスとしてはU-NEXTは「すごそう」に見えますよね。しかし実態面からコストパフォーマンスを考えると割高感は否めません。

対してauビデオパスは、「auユーザー限定のVOD」であるからこそ、付加価値が高いコンテンツが揃っており、意外とおすすめなのです。

U-NEXTで唯一他社が真似出来ないものを持っているとすれば、「アダルトコンテンツも見放題」となること。それを配信することでVODとしての価値が落ちることもありますが、広く浅く、総合VODを目指すU-NEXTであるため嫌味がありません。

なお両者とも無料トライアルが用意されているので、2つに登録して比較しながら継続を検討するという方法が一番でしょう。

リンク U-NEXTへの登録
リンク auビデオパスへの登録

シェアしてね

  • このエントリーをはてなブックマークに追加