Amazon Fire TVとU-NEXT TVを比較しました

STB（セットトップボックス）は、テレビに接続することで配信動画やアプリを楽しむことができるデバイスで、家電メーカーだけではなく、STB各社からも発売されています。

本記事では、4K視聴や音声認識リモコンに対応しているなど、共通点が多いAmazonの「Amazon Fire TV」とU-NEXTの「U-NEXT TV」の機能や、使い勝手、評判などをさまざまな角度から比較していきます。

個別のレビュー・詳細については下記にまとめています。

Fire TVとU-NEXT TVの比較①：スペック

いずれも音声認識に対応したリモコンが付属しています。

Fire TVとU-NEXT TVはほとんど同じスペックですが、U-NEXT TVは端末にそのままLANケーブルを接続することができます。

Fire TV Stickは、Fire TVの廉価版なので、スペックはやや劣りますが、それでもVODを視聴するのには必要十分な性能です。

箱を開けてからテレビでサービスを楽しむまでがどれぐらいかかるのかを比較しました。

どちらも非常に簡単ですが、Fire TVの方がセットアップはしやすいと感じます。

Amazonから正規で購入した場合、テレビに繋げてインターネットの設定をすると、自動的に自身のアカウントにログインされるようになっています。

これは、注文者情報と購入した端末の紐づけがされているため可能になっており、端末の開発と販売を同じところでやっている強みでもあります。Amazon Fireタブレットも同様に紐づけされています。

U-NEXT TVも簡単ではあるのですが、U-NEXTのIDとパスワードを入力しなければならず、リモコン単体で入力するのは非常に面倒に感じます。

操作はどちらも同じぐらいスムーズに行えます。作品のスクロールもなめらかで、リモコンも使いやすいデザインです。

リモコンはどちらも同じような形で、音声認識にも対応しているため、同じぐらい快適に利用できます。

しかし、サービス上の問題ではありますが、見放題作品と都度課金作品の扱いに大きな違いがあります。

Amazon Fire TVは、Amazonプライムビデオ（見放題作品）に限定して作品を表示することができますが、U-NEXT TVの場合は見放題作品も都度課金作品もすべて同列に表示されてしまい、どちらかを非表示にすることはできません。

上記の画像は、U-NEXT TVの画面ですが、せっかく高い月額料金を払っているのに、観たいと思った作品を観るのに別途432円必要と出たら気持ちが萎えてしまいますし、ユーザー体験を大きく損ねる原因になっています。

そういう点では、Fire TVの方が良心的であると言えます。

Fire TVは、アプリをインストールすることで、機能を拡張することができます。AmazonプライムビデオやAmazonサービスだけではなく、他社VODもアプリをインストールすることで利用することができ、U-NEXTにも対応しています。

一方、U-NEXT TVはAndroidに対応しているにも関わらず、機能拡張することができません。利用できるのはU-NEXTと、U-NEXT カラオケ、SMART USEN、そして非純正のYouTubeプレイヤーのみです。

他社VODの視聴ができないので、U-NEXT TVは実質U-NEXT専用STBになっています。

両者とも、ハードウェア上は非常に似たSTBですが、U-NEXT TVは他社VODを利用できず、アプリで機能を拡張することもできない点は、大きなマイナスポイントです。

Fire TVは、アプリをインストールすることでU-NEXTも利用することができますし、Fire TV Stickは、U-NEXT TVの約半額で購入することができます。

音声認識はAmazonサービスしか対応していないというデメリットもありますが、それでも他社VODやゲームなどのアプリに対応しているメリットは非常に大きく、Fire TVの方がコストパフォーマンスに優れています。

U-NEXTのみを利用する方にとってはU-NEXT TVの方が使いやすいかもしれませんが、その他のVODも利用する方には、Amazon Fire TVもしくはFire TV Stickがオススメです。