U-NEXTは国内ドラマの見逃し配信を行っています。しかし、その多くが有料(課金が必要)であり、月額料金内で見られるものと勘違いしている方が多いのですが、違います。
例えば以下のU-NEXT公式Twitterのツイートをご覧ください。
「#黒革の手帖」見逃し配信中!#武井咲 さん演じる #原口元子 の
美しさとしたたかさと言ったら!!ゾワゾワします。さらに脇をかためる演技巧者たちのキャラがとにかく濃ゆい!
物語も佳境を迎え、ますます目が離せません。https://t.co/pbIJRV8lXF
— U-NEXT<ユーネクスト>公式 (@watch_UNEXT) September 1, 2017
このツイート内容だけで見ると、「U-NEXTに登録すれば、黒革の手帖が見られる!」「ドラマの録画を忘れた!TVerの低画質ではなくU-NEXTで見ようかな。」と思う方も多いのではないでしょうか?
しかし、U-NEXTでは黒革の手帖を月額料金内で見ることはできません。
「見逃し配信」そのものは確かに行っていますが、それは月額1,990円(税抜)内で見られる動画ではなく、別途課金が必要になるのです。正直、なかなかの荒業です。
U-NEXT内の動画の9割は有料?!
U-NEXTには数多くの動画がラインナップされています。そのコンテンツ数はなんと12万本。これは、国内全VODの中でも最多と言われています。
しかしその数の実態というのは、カラオケ動画(ボーカルが入っていないinstrumental Ver.)が含まれていたり、有料の動画が9割以上を占めています(正確な数字はわかりません)。※
実際にU-NEXT内で動画を探していても、「これも有料…これも有料…、いやどれが見られるんだよ!!」とストレスがたまる一方。
それで「国内最多の動画数!」と言われても、失笑です。
※2018.10.04現在は見放題80000本 レンタル50000本なので半分以上は見放題作品になっていて、カラオケ動画本数も含まれていません。
U-NEXTではなぜ有料の動画ばかりなの?
最も大きな要因は、U-NEXTが放送局との繋がり・関係性が皆無であるためです。以下の表を見て下さい。
VOD | 提携局・傘下 |
NHKオンデマンド | NHK |
日テレオンデマンド | 日本テレビ |
TBSオンデマンド | TBS |
FOD | フジテレビ |
テレ朝動画 | テレビ朝日 |
テレビ東京オンデマンド | テレビ東京 |
Hulu | 日本テレビ |
dTV | TBS |
auビデオパス | テレビ朝日 |
Netflix | フジテレビ |
これは各VODと放送局との関係性を表したもの。
NHKオンデマンド、日テレオンデマンド、TBSオンデマンド、FOD、テレ朝動画、テレビ東京オンデマンドについては、放送局が直で運営しているのでここでは考えないようしてください。見るべきは、Hulu・dTV・auビデオパス・Netflixです。
この4社のコンテンツを見てみると、その放送局の動画が特に多く、定額内で見逃し配信や新しいドラマ・映画を配信しています。
対してU-NEXTなど放送局との関わりが薄いVODは、権利上の問題が少ない、もしくは旧作動画ばかりが見放題の対象となっています。
ですからU-NEXTで有料の動画が、他社で見ると無料であることは多々あります。
▲U-NEXTでは有料対象の映画「デスノート」(日本テレビ系)
▲日本テレビ系のHuluでは見放題対象
ですから、放送局との関係性が無いU-NEXTで最新ドラマの見逃し配信があるわけがないのです。
確かに画質は高くなるかもしれませんが、ただでさえ高額な月額料金に加えて、TVerを利用すれば見られる動画に課金して見ようとは、あまり思いませんよね。
U-NEXTの口コミで最も多いのは「月額料金が高い」「見放題動画が少ない」というものなのですが、それは放送局との関係性がないことや、有料・無料問わず闇雲に動画数を増やしすぎてしまったことが原因でしょう。