動画配信サービス「dTV(ディーティービー)」に関する総まとめページです。
- dTVって何?
- dTVと他のVODは何が違うの?
- どうしてdTVが人気なの?
- dTVに登録したいけど迷っている
そうした方のために、dTVの特徴や客観的なデータ、またdTVのデメリットや注意点、苦手分野なども紹介します。
dTVのサービス概要
dTV | 詳細 |
登録URL | https://pc.video.dmkt-sp.jp/ |
運営会社 | 株式会社NTTドコモ |
歴史 | ・2011年11月 ドコモキャリア限定で動画配信サービス開始 ・2013年8月 TBSホールディングスと業務・資本提携 ※TBS系のドラマ・映画の配信を開始 ・2014年4月 キャリアフリー化 ・2016年7月 VRコンテンツを配信開始 |
サービス開始 | 2011年11月 |
配信本数 | 約12万本 ※カラオケ映像や10分以下のショートムービーも含む |
カテゴリー | ・洋画 ・邦画 ・アニメ ・海外ドラマ ・国内ドラマ ・韓流、華流 ・ガールズch(2016年10月新設) ・キッズ ・教養 ・バラエティ ・シアター ・dTVオリジナル ・音楽 ・ショートショート ・レンタル ・FOXチャンネル |
会員数 | 469万人(2017年3月現在) ※会員数が公開されている国内VODとしては最多 |
対応デバイス | ・PC(Windows、Mac) ・スマートフォン、タブレット(iOS、Android) ・テレビ ・STB(dTVターミナル、Chromecast、Amazon Fire TV 他) |
画質 | SD/HD/フルHD/4K(HDR) |
データ通信量 | ふつう:約150MB/1時間 きれい:約240MB/1時間 すごくきれい:約760MB/1時間 HD:約1.52GB/1時間 |
VR | 対応 |
サービス価格 | 月額定額:500円 レンタル(個別):100~500円 |
トライアル | 31日間 |
マルチアカウント | - |
ダウンロード | 一部可能 |
課金手段 | ・クレジットカード ・ドコモキャリア決済 |
サポート | 年中無休 |
参考 動画配信ビジネス調査報告書2017/インプレス総合研究所
dTVの特徴・強み
動画をダウンロードできる
dTVにあって他社にはないその最も大きな特徴は「動画のダウンロードができる」ということです。
オフラインで視聴が可能です。意外と「ダウンロードできます!」と謳っているVODのラインナップを見てみると、そのほとんどがダウンロード対象外の作品で、ダウンロードできないこともしばしば。
しかしdTVの場合、ほとんどの動画をダウンロードすることが可能で、ストレスなく楽しめます。
ダウンロードとはいっても、dTVのアプリ上でしか視聴できませんが、多くのユーザーにとってはそれが不便につながることはないでしょう。
関連記事
・dTVの動画ダウンロード方法まとめ~スマホ・PC別解説
価格が安い
dTVのメリットをもう一つ取り上げると、価格が安いという点です。
以下は、dTVと他社との比較です。
VOD | 月額料金(税込) |
dTV | 540円 |
Amazonプライムビデオ | 500円 (409円) |
auビデオパス | 607円 |
Netflix | 702~1,566円 |
Hulu | 1,008円 |
DAZN | 1,890円 |
TSUTAYA TV | 933円 |
U-NEXT | 2,149円 |
Amazonプライムビデオは破格ですが、例えば動画のラインナップや配信動画数、dTVだけでしか見られないオリジナルコンテンツ、ダウンロード機能などの点を考えるとdTVは非常にコストパフォーマンスは優れていると感じます。
もちろん、AmazonプライムビデオもVODサービス以外にAmazonの「お急ぎ便」や「日時指定便」「プライムミュージック」など、VOD以外の多くのサービスも利用できます。
VODごとに提供しているサービスが異なるため、単純な料金だけで比較することはナンセンスです。
しかし、ワンコインの月額料金で楽しめるサービスで、価格以上の価値があることは先に申し上げておきます。
dTV限定の独自コンテンツ
dTVはVOD(動画配信サービス)という言葉が今ほど浸透する前から「BeeTV」や「NOTTV」などの動画配信サービスを提供していました。当時は酷評されていましたが、これほどVODが浸透している最近の状況を考えれば、その先駆け、いい意味での「失敗モデル」として大きく貢献し、国内No.1の会員数を抱えるVODに成長したのだとも言えます。
BeeTV時代にかかえていた多くの独自コンテンツとそのノウハウと、TBSとの強い提携が今でも残っている点は、国産VODの中では先進的な特徴です。例えば、U-NEXTやTSUTAYA DISCASなどは、放送局や制作会社との連携が薄く、独自配信コンテンツを持っていませんが、dTVには多くの独自コンテンツや、大手テレビ局の番組・映画が配信されています。
VODを比較する上では、VOD毎の独占コンテンツ、「独自コンテンツ」がどれだけ用意されているかが最も重要な点であると考えます。
dTVは独占コンテンツが2017年9月現在218本。ウシジマくんやゴッドタン、銀魂など、人気ドラマ・バラエティ番組のスピンオフ、オリジナル映画の制作も行っており、毎月更新されるため楽しむことができます。
リンク dTVへの登録(31日間無料)
dTVの悪い評判~デメリット・欠点のまとめ
dTV動画数「12万作品」の実態は…
dTVは実に12万本以上のコンテンツを抱え、その数は国内VODの中でも随一。
その数だけを見れば、「多くの動画が見られる・楽しめる」そう感じるのも当然でしょう。そして実際に、動画を楽しむことができるのですが、「動画数稼ぎではないか」と思われるコンテンツもちらほら見受けられます。
例えば、dTVには「ショートショート」というカテゴリがあります。これは国内外の25分以下の短編動画。
物語の起承転結が短い動画に凝縮されており、ショートショートフィルムフェスティバルで上映された作品や、面白い作品もあるのですが、評価(☆の数)は☆2以下のものがほとんど。それが2017年9月時点で910本。これもカウントされています。
ただショートショートは、面白さはともかくとして、作品としては成立しているのでまだ良いほうです。しかし、もっとひどいのは「音楽」のカテゴリです。
具体的に何がひどいのか列挙していきます。
- カラオケ映像が含まれている
- ライブ映像が5分刻みになっている
- ミュージックビデオが含まれている
数については計測ができませんが、1~3万以上は音楽カテゴリーで占められているのではないかと思います。
演奏のみのカラオケ映像や、YouTubeの公式チャンネルでも視聴できるミュージックビデオ、そして名前を聞いたことのないようなアーティストによる聞いたことのない楽曲。
また実際のアーティストによるライブ映像を配信しているのは非常に嬉しいのですが、2~3時間程度の一つのライブが5分刻みに動画が分かれているのでかなりストレス。1本のライブで動画が30~50本近いものとなり検索するのも一苦労。
dTVで音楽チャンネルをメインに楽しもうと思っている方は少ないとは思いますが、「動画数No.1」というのは、dTVのユーザー体験の妨げになるかさ増し動画も多いということです。
対してAmazonプライムビデオは、常に動画の刷新をしており、人気ではない作品はすぐに排除されるため、動画数は常に2~3万本程度に抑えられています。
dTVのラインナップが決してつまらないわけではないですが、「かさ増し動画」が検索の妨げになりがちです。
検索時に全く興味のない無名な動画がオススメされたり、検索結果に表示されると結構イライラします。
Amazonプライムビデオでは、聞いたことがある・見たことがある・見たいと思える動画が真っ先に関連動画として表示してくれます。
ここで理解してほしいことは「動画数が多いから優れたVODである、とは限らない」ということです。ちなみにU-NEXTも動画数で勝負しているVODですが、同じことが言えます。
関連記事
・AmazonプライムビデオとdTVを比較する
・U-NEXTとdTVを比較する
4K動画はたった1作品!
dTVは4K動画が備えてある数少ないVODです。4K動画が見られるVODはdTVの他NetflixとAmazonプライムビデオだけ。
しかし、dTV内で4Kと検索してもヒットしません。4Kに対応している動画には「4K」と書かれていますが、検索で4K動画のみに絞ることはできないようになっています。
動画の探し方は、
dTV > 対応機種一覧 > 4K再生対応デバイス > 4K画質対応作品
と進んだところに一覧で列挙されています。2018年4月現在配信されている4Kコンテンツは以下。
- 【LIVE】
絢香レインボーロードTOUR 2015-2016 “一夜限りのMemorial Stage” 秘密の裏メニュー発動!!~道は続くよ~ Digest
なんと現在は1作品しか配信されていません。2017年9月時点でも12本配信されていましたが、そのうち4本がミュージックビデオで、実質わずか8本でした。4K/HDRは、Netflixが一番強く、少ないながらも徐々にその数は増えていますが、ドコモからはXperia XZ Premiumのような4K/HDRディスプレイを搭載したスマートフォンも発売されているので、キャリアとして4Kを体験できる作品が十分に配信できていない点は非常に残念です。
dTVの登録可否
dTVがおすすめできない方
- テレビやドラマの見逃し配信を楽しみたい方
- 4K動画を思い切り楽しみたい方
- サイト・アプリの操作性を重視したい方
dTVはテレビ番組の「見逃し配信」にはあまり強くありませんが、TBSとの業務提携を行っているので、TBS系のドラマや映画コンテンツは豊富です。
また、さきほども解説したように4K動画については「ない」に等しいのが現状です。4K/HDRを楽しみたい方は、Netflixを契約することをおすすめします。
そして一番の良くないポイントは、dTVはサイトとアプリの操作しづらいと感じることが多々ある点です。
dTVはその動画数が多すぎて目的の動画を見つけづらい点や、子どもには不適切なR指定動画が表示されたり、ライブ映像が細分化されていて見づらかったり、お問い合わせフォームがなかったりと、かゆいところに手が届かない点が多々あります。
私はdTV以外のVODにも登録していますが、dTVは積極的に利用はしておらず、AmazonプライムビデオやNetflixばかり利用することが多いです。
dTVでしか見られない作品があったり、低価格である点はとても魅力的ですが、操作性はAmazonプライムビデオやNetflixがダントツで快適です。
こんな方にdTVがおすすめ!
- 安さ重視で国内ドラマ・映画を幅広く楽しみたい
- 動画をオフラインで楽しみたい
dTVは会員数を公表している国内VODサービスの中で、最も多くの会員を抱えています(469万人)。その大きな理由が、「ドコモ」という携帯キャリアから始まった一種のプラットフォーム型VODであるため身近な存在であったこと。そして、キャリアフリー化を行い、破格の値段(月額500円)でドコモユーザー以外も利用できるようになったこと、独自コンテンツの豊富さが要因であると分析します。
他社と比較しても、コンテンツと価格の妥当性は十分過ぎるほどですし、dTVでしか見られない独自コンテンツにも力を入れています。まだまだ課題が残りますが、動画のダウンロード機能などは評価できる点だと思います。
NetflixやAmazonプライムビデオなどに劣る点はありますが、低価格であり日本の独自コンテンツも豊富であることから、多くの方におすすめできるVODであると評価します。
リンク dTVへの登録(31日間無料)