U-NEXTの月額料金は2,189円(税込)ですが、毎月1,200円分のポイントが付与されるため、実質価格は989円・・・という紹介がよくされています。
しかし、「実質価格」は2,189円(税込)です。
もっと言うと、税抜き価格と税込みのポイントをごっちゃにしているので、せめて「989円」と紹介すべきでしょう。
実質価格というのは実際に私たちが負担するお金、財布から消えていくお金ですから、1,990円の税込み、2,189円です。言葉に踊らされ「989円なら試してみようかな!」と多くの方が思うのですがそれは誤り。
ただ、私は「U-NEXTの料金が高い」と感じますが、「U-NEXTのサービスが悪い」とは思っていません。その点は誤解のないように読み進めていただければと思います。ここではU-NEXTの料金・ポイント・サービスの実態を紐解いていこうと思います。
U-NEXTポイントって何?
U-NEXTポイントとは、U-NEXT内のみで使用できる通貨のことです。これが初回の登録時に600ポイント(かつては500ポイントでした)、その翌月からは1200ポイント(かつては1000ポイントでした)付与されます。
U-NEXT内ではほとんど「お金」として使用できるので、それを拡大解釈して「U-NEXTの実質価格は989円!」と紹介されていることがあります。
しかし、そのポイントはリアルの通貨に還元することはできませんし、有効期限があります。更にU-NEXTを退会してしまえば、U-NEXT内で購入したビデオや雑誌も消えてしまいます。
つまり、月額料金の釣り合いとして並べ「お金」と一緒に考えるものではありません。
U-NEXT内の動画はほとんど「ポイント」対象
U-NEXT内にはおよそ12万以上のコンテンツが用意されています。しかし肝心の「見放題」作品はその半分以下(明確な数字は不明)。言い換えれば、半数以上は有料コンテンツです。専門用語で言うと、動画ごとの購入が必要なPPV(ペイ・パー・ビュー)。
例えば、ドラマ「過保護のカホコ」ですが、TVerなど無料配信ポータルでも視聴できる動画ですらU-NEXTでは課金対象(公開時点)です。
この他にも、「他社では無料で見られるのにU-NEXTでは有料」という動画がたくさんあります。
「U-NEXTの料金が高い」「コンテンツに不満」という悪い口コミが目立つのもこのため。それを「ポイントを使えばそれほど高くない」と紹介しているサイトは、少し感覚がズレているような気がします。
U-NEXTポイントの賢い利用方法
しかし以下のように利用することで、他社VODと比較した料金の高さというデメリットを軽減することができます。
リアルの映画館でもポイントを利用できる
イオンシネマやユナイテッド・シネマなどの大手映画館で利用できるクーポンに交換することができます。
通常の見放題コンテンツを自宅のデバイスで楽しみながら、月に一度映画館で最新映画を巨大スクリーンで楽しむ(1200円分の割引を受ける)。これがU-NEXTの楽しみ方としては、最もお得な方法なのではと思います。
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ポイントを使って最新ドラマ/最新映画が見られる
HuluやNetflixなどの定額見放題のVODは、旧作や、提携放送局との関係性があるものに限定して配信しています。そのため劇場公開したばかりの作品や、Blu-rayやDVD化されたばかりの最新作品については配信できません。
しかしU-NEXTであれば、そういった作品も毎月付与されるポイントを使って視聴することができます。
アダルト作品もポイント対象!
U-NEXTでは大手VODサービスの中では唯一、アダルト作品の配信も行っています。もちろん定額内における見放題作品を始め、ポイントを使ってDVD発売と同時配信作品や他見放題では未配信の準新作も視聴可能となります。
見放題作品だけでも4000作品近くあり楽しむことができます。
電子書籍もポイント対象!
U-NEXTの電子書籍サービスについてもポイントを利用することができます。毎月そのポイントを使って、最新巻まるまる1巻読めることになります。
U-NEXTの料金・ポイントの実態まとめ
- U-NEXTの「実質価格」は2,189円である
- U-NEXTポイントとは、U-NEXT内のみで使用できる通貨のこと
- U-NEXTポイントを使用して購入したコンテンツは退会とともに消失する
- U-NEXTポイントには有効期限がある
- 他社で無料、あるいは定額料金内で視聴できる動画が、U-NEXTではポイント対象となっていることが多い
- U-NEXTポイントはリアルの映画館でも利用できる
- U-NEXTポイントは最新映画・テレビドラマ・アダルト作品・電子書籍にも利用できる
この記事の結論としては「U-NEXTの月額料金は高い」ということです。「実質価格」という表現には騙されず、実際に毎月自分のお財布から消えていくお金で判断しましょう。
そして、そのポイントも様々な制限を伴います。実態をよく見て、U-NEXTへの加入を検討すべきです。
また気付いた方も多いと思いますが、U-NEXTの月額料金は2,189円からポイント1200円分を差し引いて989円(税込)。「ポイントが利用できる」と言っても、そもそも989円以下のVODサービスは存在するわけで、このポイント利用範囲のサービスに価値を感じなければ、この制度もそれほどお得ではないのです。
VOD | 月額料金(税込) |
U-NEXT | 2,189円(989円) |
Amazonプライムビデオ | 500円 ([月額-Amazonプライム年会費を月額換算(500円)]) |
dTV | 550円 |
auビデオパス | 618円 |
Hulu | 1,026円 |
Netflix | 990円 |
しかし、U-NEXTは他社コンテンツでは扱うことができないアダルトコンテンツも「定額内」で配信していたり、最新の映画についてもポイントで視聴することも可能。もちろん最新アダルトコンテンツもポイント利用可能です。
これについては、多くの他社VODではできないことなので、U-NEXTの月額料金分の価値があると感じます。
アダルトアダルトと連呼すると少し煙たがれますが、実はこれを目当てにした女性ユーザーの登録も多いのです。U-NEXTのイメージからファミリー向けの要素も残しつつ、実は大人向けの要素も持っている。こうしたVODはU-NEXTのみであり、差別化が図られています。
加えてポイントを使って映画館で映画も見られるとなると料金の妥当性も見えてきます。VOD全体で比較すると間違いなく料金が高いことは事実ですが、単純な金額の比較だけでなくサービスの中身も見て判断しましょう。