ライブストリーミングサービスの「Amazonプライムビデオチャンネル」と「dTVチャンネル」の比較しました。
Amazonプライムビデオチャンネルは、2018年6月14日に始まったばかりのサービスで、チャンネル単位で契約することができ、オンデマンド配信(見逃し配信)も行っている点が特徴です。dTVチャンネルは、月額料金を支払うことで多くのチャンネルを見放題視聴できる点が特徴です。
料金などのシステム面は全く正反対ですが、実はチャンネルなどはいくつか類似している点があり、比較してみると両者とも上手いこと棲み分けがされたサービスであると感じました。
- プライムビデオチャンネルはプライム会員資格とチャンネル毎に契約が必要
- dTVチャンネルは月額料金だけで全チャンネル見放題
- チャンネル数とジャンルの広さはdTVチャンネルに軍配
- コンテンツはプライムビデオチャンネルの方が充実している
- 対応端末や同時視聴対応などサービス面ではプライムビデオチャンネルがリード
- 複数のチャンネルを視聴したい人にはdTVチャンネルがコスパに優れている
両社の詳細は下記の記事で取り上げています。
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・Amazonプライムビデオチャンネルのサービス詳細まとめ
・dTVチャンネルのサービス詳細まとめ
Amazonプライムビデオチャンネル × dTVチャンネル比較
プライムビデオチャンネル | dTVチャンネル | |
登録URL | http://www.amazon.co.jp/ | https://dch.dmkt-sp.jp/ |
運営会社 | Amazon.com | 株式会社NTTドコモ |
サービス開始 | 2018年6月 | 2018年1月 |
配信チャンネル数 | 20チャンネル | 31チャンネル |
チャンネル一覧 | 時代劇専門チャンネルNET 極道戦線 アジアドラマチャンネル J SPORTS yoga esse ヨガエス セントラルスポーツ・フィットネスチャンネル 日経CNBCプラス BBCワールドニュース HISTORY ナショジオ ワイルド 囲碁プラスα 将棋プラスα 釣りビジョンセレクト ダンスチャンネル オンデマンド CLUB TV エンタメ~テレ☆バラエティ オンデマンド Channel恐怖 ファミ劇NEOプラス MEN’S NECO+オンデマンド V☆パラTVプラス |
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会員数 | 非公開 | 非公開 |
対応デバイス | ・PC(Windows、Mac) ・スマートフォン、タブレット(iOS、Android) |
|
・スマートテレビ ・STB(Amazon Fire TV、Fire TV Stick 他) ・ゲーム機(PlayStation3・4・Vita、Wii U) |
・STB(dTVターミナル、Chromecast) | |
画質 | SD/HD | SD/HD |
サービス価格 | 年額4,900円(税込)+各チャンネルの月会費 月額500円(税込)+各チャンネルの月会費 ※年額、月額どちらかをセレクト。年額だと1,100円お得。 チャンネル毎に契約をする必要があり、料金も異なる。 |
ドコモユーザー:780円 それ以外:1,280円 |
無料トライアル | 30日間のプライム会員無料体験あり 各チャンネルは14日間の無料体験ができる |
31日間(期間限定) |
マルチアカウント | 非対応(同時視聴は可能) | 非対応(同時視聴不可) |
ダウンロード | 一部オンデマンドは対応 | 不可 |
課金手段 | ・クレジットカード ・Amazonギフト券 |
・クレジットカード ・ドコモキャリア決済 |
サポート | 年中無休 |
AmazonプライムビデオチャンネルとdTVチャンネルの共通点
一部チャンネルのラインナップが共通している
どちらのサービスも幅広いジャンルのチャンネルを配信しており、いくつかのチャンネルは同じ内容をライブ配信しています。
- HISTORY
- 囲碁プラスα(囲碁プラス)
- 将棋プラスα(将棋プラス)
- 釣りビジョンセレクト(釣りビジョンPlus)
- ダンスチャンネル オンデマンド(ダンスチャンネル)
- エンタメ~テレ☆バラエティ オンデマンド(エンタメ~テレ☆バラエティ)
- ファミ劇NEOプラス(ファミ劇NEO)
- MEN’S NECO+オンデマンド(MEN’S NECO)
()内はdTVチャンネルでの名称
名称が微妙に異なるのは、Amazonプライムビデオチャンネルではオンデマンド配信も行っているからであると考えられますが、ライブ放送の内容自体は大差がないようです。
Amazonプライムビデオチャンネルの約半分がdTVチャンネルのラインナップと被っているため、これらのチャンネルが気になる方にとっては、定額見放題のdTVチャンネルを契約する方がお得ということになります。
しかし、Amazonプライムビデオチャンネルには、見逃し配信、登録者限定の動画コンテンツも視聴することができるという大きなメリットがあるため、一概に「dTVチャンネルの方が安くてお得」と言えるわけではありません。
どちらも始まって間もないサービス
どちらのサービスも、2018年に入ってから始まったサービスです。
Amazonプライムビデオチャンネルに関しては、すでに他国でサービスインしているため、技術面やサービス面ではdTVチャンネルよりも先行していると言えますが、どちらもチャンネルのラインナップや料金面についての不満が見受けられます。
まだまだ改善すべき課題が多いサービスですが、今後大幅に改善される可能性もありえます。
AmazonプライムビデオチャンネルにあってdTVチャンネルにないもの
好きなチャンネルだけ選んで契約できる
dTVチャンネルは、配信している全チャンネルが1,280円(ドコモ会員は780円)で見放題になりますが、特定のチャンネルだけ視聴したい人にとっては少し割高に感じてしまいます。
Amazonプライムビデオチャンネルの場合は、チャンネル毎に契約ができるため、特定の一部チャンネルだけ契約したい人にとっては低価格で視聴することができます。
パック料金がないため、多ければ多いほどAmazonプライムビデオチャンネルの方が割高になってしまいますが、後述するオンデマンド配信などに魅力を感じる方は、こちらを利用すると良いでしょう。
オンデマンドで見逃し配信や会員限定動画も視聴できる
Amazonプライムビデオチャンネルの大きな特徴として、ライブ配信だけではなくオンデマンド配信にも対応している点が挙げられます。
AbemaTVのプレミアムプランにも見逃し配信として、過去に放送した番組を視聴することができますが、見逃し配信に限らず、チャンネル登録者限定の動画も視聴できます。
たとえばBBCワールドニュースの場合は、ライブ配信されていたかどうかに限らず、BBCの人気ドキュメンタリーや、著名人へのインタビュー動画などを視聴することができ、そのチャンネルをより深く楽しむことができます。
dTVチャンネルには、見逃し配信や会員限定動画のようなオンデマンド配信が用意されていないため、この点は料金が多少割高になっても大きなアドバンテージとして評価できます。
対応デバイスが多い
Amazonプライムビデオチャンネルは、Amazonプライムビデオが視聴できる環境であれば、どれでも視聴することができます。
dTVチャンネルの場合は、dTVに対応しているデバイスでもアプリが異なる関係でdTVチャンネルが対応していないというケースがあり、対応デバイスはスマートフォン、PCとドコモテレビターミナルとChromecastのみに限られています。
一方、Amazonプライムビデオチャンネルは、スマートフォン、PCだけではなく、Fire TV、PS4やWii Uなどのゲーム機、Apple TVなど、幅広い端末に対応しています。
複数のデバイスで同時視聴できる
dTVチャンネルでは、1契約につき1台までしか視聴することができず、2台で同時視聴をすることができませんでしたが、Amazonプライムビデオチャンネルでは、そのような制限がなく、家族で1つのアカウントを共有して同時視聴することができます。
海外資本のサービスではそのような制限が緩和されるケースが多く、Amazonも例外に漏れず、同時視聴については寛容に設定されています。
ただし、プロファイルは1つしか設定できないため、視聴履歴や契約履歴などは共有されてしまうのでご注意ください。
dTVチャンネルにあってAmazonプライムビデオチャンネルにないもの
定額で多チャンネル見放題
Amazonプライムビデオチャンネルは、年間4,900円もしくは月額500円が発生するAmazonプライムの会員資格の他に、別途チャンネル毎に契約をしなければいけませんが、dTVチャンネルの場合は、1,280円(ドコモユーザーは780円)を支払うだけですべてのチャンネルを視聴することができます。
一部のチャンネルだけ観たい方には、Amazonプライムビデオチャンネルの方が割安になりますが、「広く浅く」さまざまなジャンルのチャンネルを楽しみたい方には、dTVチャンネルの方が断然お得です。
チャンネル数が豊富
チャンネル数に関しても、dTVチャンネルの方に軍配が上がります。
正直なところ、全体のチャンネルの質を考慮すると、Amazonプライムビデオチャンネルの方に軍配は上がりますが、dTVチャンネルにはアニメ系チャンネルがいくつも用意されており、音楽系チャンネルもMTV、スペースシャワー系、M-ON!系のチャンネルが用意されているなど、幅広いジャンルに強いというアドバンテージがあります。
まとめ:サービス面ではAmazonプライムビデオチャンネル、料金面はdTVチャンネル
- プライムビデオチャンネルはプライム会員資格とチャンネル毎に契約が必要
- dTVチャンネルは月額料金だけで全チャンネル見放題
- チャンネル数とジャンルの広さはdTVチャンネルに軍配
- コンテンツはプライムビデオチャンネルの方が充実している
- 対応端末や同時視聴対応などサービス面ではプライムビデオチャンネルがリード
- 複数のチャンネルを視聴したい人にはdTVチャンネルがコスパに優れている
以前から海外で展開していたサービスを日本に持ってきたおかげもあり、サービス面に関してはAmazonプライムビデオチャンネルの方が優れています。
対応デバイスの種類の多さや、同時視聴に対応している点など、技術的な面はもちろんのこと、会員限定で視聴できるオンデマンド配信などで差別化を図っている点は、他社と一線を画しています。
また、料金は少し高めですが、BBCワールドニュースや、J SPORTSなど、高品質な番組も配信している点などを考慮すると、コンテンツの充実度はAmazonプライムビデオチャンネルに軍配が上がります。
一方で、dTVチャンネルは、月額780~1,280円で全チャンネルを視聴できるという大きなアドバンテージがあります。
観たいチャンネルが一部に偏っている人にはAmazonプライムビデオチャンネルのほうがお得にはなりますが、さまざまなチャンネルを観たい人にはdTVチャンネルがオススメです。
以上のことから、より深くチャンネルを楽しみたい方はAmazonプライムビデオチャンネル、広く浅くさまざまなチャンネルを楽しみたい方には、dTVチャンネルをオススメします。
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