「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」ついつい観返してしまう5つの理由

「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」ついつい観返してしまう5つの理由
出典:https://www.amazon.co.jp/Fantastic-Beasts-Where-Find-Them/dp/B01LYQ4DGV/ref=sr_1_4?ie=UTF8&qid=1489120880&sr=8-4&keywords=fantastic+beast

世界中に魔法ブームをもたらした「ハリー・ポッター」シリーズの前日譚的この作品。

ハリポタファンはもちろん、友人に連れられて、ファンタビ から観たなんて人もいるのではないでしょうか。

でもでも、伏線が多くて、何より原作の小説がないから(脚本なら出版されていますが)、映像で観ても理解しきれない!「ハリー・ポッター」シリーズをすべて観ている人でも、「あれ?このアイテムどこかで出てきたような……(どこだっけ?)」と確認後、もう一度観返したくなりますよね。

それに加えて、登場人物や魔法動物たち(ファンタスティック・ビースト)が個性的!お気に入りのキャラクターをすでに見つけている人もいるのでは?

この記事では、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」をついつい観返してしまう理由を5つ上げて、紹介していきたいと思います(ネタバレがあるのでご注意ください)。

「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」とは?「ハリー・ポッター」第1作目より約70年前のアメリカが舞台の映画。主人公はハリーの教科書でおなじみの「幻の動物とその生息地」著者であるニュート・スキャマンダー。優秀だけど、人と関わるのが苦手で動物を愛する青年です。世界中を旅する彼は、魔法動物を研究し、不思議な魔法のトランクのなかに保護していました。ある時、ニューヨークへ立ち寄ったニュートでしたが、自分のトランクと普通の人間(ノーマジ)のトランクとが入れ替わってしまい、トランクの魔法生物たちが脱走!

人間界と魔法界を巻き込む大騒動を解決すべく、奮闘します。

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ついつい観返してしまう、ファンタビにハマる5つの理由!

理由①ハリポタと世界観が同じ

ファンタスティック・ビーストはハリポタと世界感が同じ
出典:https://www.excite.co.jp/news/article/Crankin_4688410/

ハリー・ポッターはイギリスが舞台でしたが、ファンタビ はハリーがホグワーツに入学したときより70年ほど前のアメリカを舞台にしたお話です。

しかし、「ハリー・ポッター」シリーズのファン待望の映画とだけあり、おなじみの魔法世界にどっぷりと浸かれます。それもそのはず、脚本は「ハリー・ポッター」原作者のJ.K.ローリング。これだけで、次はどんな魔法の世界に連れていってくれるんだろうと、わくわくしてきますよね!

映画スタッフも集結しており、監督は「ハリー・ポッター」の後半4部作を担当したデイヴィッド・イェーツ。「ハリー・ポッター」シリーズに引き続き、ワーナーブラザーズが配給しています。

おなじみの呪文も健在です。「オブリビエイト(忘れよ)」や「アロホモーラ(開け)」、「ルーモス(光よ)」など、登場人物たちが唱えるたびに「そうそう!この呪文、知ってる!」とにやけてしまいます。

ゴブリンや屋敷しもべ妖精も登場し、懐かしい顔ぶれに「この世界に戻ってこられたんだ!」と歓喜してしまいました。

主人公ニュートは、世界中に生息する魔法動物を記録し、保護する魔法生物学者。ハリーと同じホグワーツ魔法魔術学校に通っていた学生で、彼はハッフルパフ出身です。魔法動物騒動を起こし、退学されそうになったところ、ダンブルドアに庇われました。

もう、このキーワードだけでも興奮してしまいますよね(笑)

ダンブルドアって、事件の犯人にされ退学処分になったハグリッドを森番として雇っていたり、マグル(非魔法使い)の文化に興味を持ったり、常に弱いものの味方です。ダンブルドアを演じるジュード・ロウは次回作「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」から登場するので、続編を観たあとに、伏線確認のためもう一度今作を観たくなってしまいます。

「ハリー・ポッターと秘密の部屋」では、年老いたニュートの肖像画が登場しているんです!ほかにも、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」で、忍びの地図に名前が載っていたり、ニュートの孫ロルフ・スキャマンダーはルーナ・ラブグッドと結婚していたりと、ハリーの話と繋がっていきます。

理由②個性溢れるファンタスティック・ビーストが魅力的

個性溢れるファンタスティック・ビーストが魅力的
出典:https://www.mycar-life.com/article/img/2016/11/09/12911/90213.html

ニュートのトランクから逃げ出してしまった魔法動物たちを、ニューヨークの街中追いかけ回し、ときには動物と協力し合いながら問題を解決していきます。

アカデミー賞視覚効果賞にノミネートされただけあり、動物たちが本当にそこにいるかのように動き回るのです。モグラのような容姿をしたニフラーや、植物のようなボウトラックルのピケット、鳥型の美しいオカミーなど、どの魔法動物たちも魅力的です。

光り物が大好きなニフラーは、原作の「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」に登場しています。見た目はモグラとカモノハシの中間のような姿で、好物の光り物を見つけると、俊敏な動きで手に入れようとします。手に入れたキラキラしたものは、おなかに貯めていくのです。

また、ボウトラックルは原作の「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」に登場しています。ニュートのポケットに潜んでいるボウトラックルのピケットは、鍵を開けたりとかわいいだけではなく、いざというときニュートを助けます。

フランクと名付けられたサンダーバードも、かっこいいですよね。ヒッポグリフに似た巨大鳥類で、ニューヨークを巻き込む大騒動のあと、一役買います。

自分のお気に入りの魔法動物を見つけるのも、この映画の楽しみ方のひとつです。

魔法動物たちの生態が書かれたニュートの著書「幻の動物とその生息地」は、非魔法使いである私たちの住むマグル界でも販売されています。出版当初、まだ10代だったわたしは親に頼みこんで買ってもらいました(笑)

作者のJ.K.ローリング氏はこのときからチャリティに関心を持っており、印税はコミック・リリーフという慈善事業に寄付されました。まだ自宅に所有していて、ハリー・ポッターシリーズが並ぶ本棚の一番取りやすい位置に置いてあります。ハリーやロンの落書きが書きこまれており、本当にハリーたちが使っている教科書感が出ていますよ。

気になる人は読んでみては?

理由③主演のエディ・レッドメインの演技力が秀逸

ファンタスティックビースト主演のエディ・レッドメインの演技力が秀逸
出典:https://realsound.jp/movie/2018/10/post-262186.html

ニュート役のエディ・レッドメインは、物理学者のスティーブン・ホーキングを演じた映画「博士と彼女のセオリー」で、アカデミー主演男優賞を受賞した俳優です。その演技力で数々の賞を受賞したとだけあり、今作でも彼の良さが発揮されています。

動物に優しいニュートですが、「変わり者」の彼は人間と話すときは目を合わせられず、シャイなようすで接しています。そのようすがとってもかわいらしく、彼にハートを奪われた女性も多いのではないでしょうか。

特に、巨大なサイのようなエルンペントへの求愛シーンには、驚かされました。普通にやるぶんには、お尻を振ったりとちょっと恥ずかしい動きなんです。しかも、CGで作られた動物相手にやっているので、実際にそこにはいないエルンペントに対して、この求愛ダンスをしなければなりません。

エディはこのシーンのために、「博士と彼女のセオリー」と「リリーのすべて」で一緒に仕事をした振付師のアレクサンドラ・レイノルズと練習したそう。ただイケメンだというだけではない、彼の演技にも注目です。

理由④数々の伏線に次回作にも期待

ファンタスティックビーストの数々の伏線に次回作にも期待
出典:https://front-row.jp/_ct/17135684

ハリポタの世界では、ヴォルデモート卿が猛威を振るっていましたが、ファンタビ ではグリンデンバルドというダンブルドアのかつての友人が闇の魔法使いとして登場します。彼の影を匂わせながらも、物語中盤になっても、姿を現しません。

オブスキュラスになったクリーデンスとの対決がひとまず解決し、「なぁんだ、グリンデンバルド結局出てこなかったじゃん」と思わせておいて、いきなり登場します。しかも、演じているのは大物ベテラン俳優ジョニー・デップ!「ジョニー・デップがハリポタシリーズ出るんだ!?」と驚かれた人も多いはず。

続編「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」への期待が高まります。

また、オブスキュラスになったクリーデンスは、ラスト魔法使いからの一斉攻撃を受けましたが、ファンタビ の物語の要となる重要な存在。オブスキュラスは、魔法動物界の寄生虫のような生命体で、魔法の力を外に出せずにいる子どもに寄生し、彼らが体内に溜め込んでいる生命力をエネルギー源として成長します。

ここで、重要なのはクリーデンスが孤児というところです。彼は一体誰の子なのか?魔法保安局長パーシバル・グレイブスに扮していたグリンデンバルドは、なぜオブスキュラスに執着するのか?

実は、次回作の「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」に繋がる重要な伏線となります。

また、ちらっと出てきたリタ・レストレンジ(シリウスを殺したべラトリクス・レストレンジの家系)という、ニュートの元カノはどう絡んでくるのか。問題児とはいえ“善良な魔法使い”ニュートと、“純血主義”のレストレンジ家の女の子の仲が良いってどういうこと?と、気になってしまいますよね。

「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」を観たあとに、もう一度観直したくなってしまいます。

理由⑤原作がないからこそ、映画としてのストーリーが良い

ファンタスティックビーストは原作がないからこそ映画としてのストーリーが良い
出典:https://www.cinemacafe.net/article/2017/04/09/48483.html

育てられた家庭では不憫な状況であったのに、ホグワーツ魔法魔術学校に入学したとたん有名人として崇められ、実力以上の力を発揮するというファンタジーの王道である「ハリー・ポッター」。「ファンタスティック・ビースト」のニュートも、ニューヨークにやってきた途端、事件に巻き込まれ、仲間に助けられながら大事件を解決し、そしてまた去っていくという王道のストーリー展開になっています。

今作にはもととなる原作小説がなく、J.K.ローリングが映画化を前提に執筆した脚本でした。なので、ハリポタよりはすっきりとまとめられたストーリーになっており、1本の映画として楽しめます。

ハリーはロン、ハーマイオニーとともに、3人でつるんでいましたが、ニュートはノーマジでパン屋経営を目指すジェイコブと、元闇払いのティナ、読心術を心得ているクイニーの4人とともに、事件を解決していきます。それぞれのキャラが際立っているのはさすがJ.K.ローリング。彼らがそれぞれ何かしらの問題を抱えていて、うまく世間に溶けこめていないという部分も「ハリー・ポッター」シリーズ同様、親しめるポイントです。

ハリポタは子どもが主人公でしたが、今作は大人寄りのストーリーとなっていて、ニュートとティナとの関係や、ティナの妹クイニーと、ノーマジであるジェイコブの恋の行方も気になるところです。

ラスト、ともに戦ったジェイコブに「オブリビエイト(忘れよ)」しなければいけないシーンに涙しました(絶妙なタイミングで雨が降るのがニクい演出ですよね)。観終わったあと、「ああ~、いい映画観たな~!!(いっぺんに全部理解できなかったから、もう一度観たい)」と感嘆のため息を吐いてしまいます。

日本の映画館じゃなければ、泣きながらスタンディングオベーションしていたぐらいです。

まとめ

ここまでファンタビ の良さを語った筆者ではありますが、公開前はさほど期待していませんでした。「どうせ、ハリー・ポッターのおまけ扱いの作品でしょ。原作小説もないし、面白いかもしれないけど、そこまで熱狂するほどでもないかな」。

でも、映画館で観てみて、その面白さに頭を殴られた気分でした。なんというか、ストーリーと映像と、俳優陣にまとめてノックアウトされた感じです。「ハリー・ポッター」は原作を読んだ上での鑑賞が前提なのですが、「ファンタスティック・ビースト」は映画そのものを楽しめるんです。

そして、主演のエディ・レッドメインのイケメンさ!イギリス出身で緑色の目、王子様のような容姿。それなのに、演じるニュートは「変わり者」として、世間からはみだしています。

彼の人間とのコミュニケーションが苦手な部分や、周りにうまく溶けこめていない感じ。でも、動物には優しい。はにかんだ感じもめちゃくちゃかわいいですよね!

「ファンタスティック・ビースト」シリーズは全5部作予定されているので、続編公開の度に観返すこと必須でしょう!

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【「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」主要キャスト】

ニュート・スキャマンダー:エディ・レッドメイン

ポーペンティナ(ティナ)・ゴールドスタイン:キャサリン・ウォーターストン

ジェイコブ・コワルスキー:ダン・フォグラー

クイニー・ゴールドスタイン:アリソン・スドル

クリーデンス・ベアボーン:エズラ・ミラー

パーシバル・グレイブス:コリン・ファレル

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