TSUTAYA DISCASはDVDやBlu-rayの宅配レンタルが楽しめるサービスです。「TSUTAYA TV」というネット動画配信サービスを組み合わせることで、視聴できる動画の幅を広げることができます。
特に、家の近くにTSUTAYAがない、田舎に住んでいるためVODに登録するかTSUTAYA DISCASにするか悩んでいる、という方が多いようです。実際に登録してサービスを利用している私の感想や、特に多い悪い口コミについて調査してみたので、それをまとめます。
TSUTAYA DISCASの悪い口コミ①:料金が高い
最も多い悪い口コミが「料金」に関する内容です。あとの「②」にも通じる話ですが、TSUTAYA DISCASの宅配レンタルをフル活用しようと思っても、視聴できる枚数に「物理的な限界」があります。
サービスの内容としては「借り放題」ではありますが、貸出中で「借りられない」こともあり、それを加味した場合の月額料金は、他社VODと比較しても割高感は否めません。
サービス | 月額料金 |
Amazonプライムビデオ | 500円 (409円) |
dTV | 500円 |
auビデオパス | 562円 |
Netflix | 950円 |
Hulu | 1,008円 |
DAZN | 1,890円 |
TSUTAYA DISCAS | 2,014円※ |
U-NEXT | 2,149円 |
※TSUTAYA TVをプラスする場合は2,417円
「宅配レンタル」という他社とは差別化されたサービスではあるものの、料金としては決して「安い」と言えるものではありません。
TSUTAYA DISCASの悪い口コミ②:一度に借りられる枚数が少ない
TSUTAYA DISCASにおける最大のデメリットがこちら。
「借り放題」とは名ばかりで、一般的なレンタルプランである「宅配レンタル8」では一度に借りられる枚数が2枚までと制限があります。
DISCASプラン | 料金 | トライアル | 借りられる枚数 | 一度に届く枚数 | 繰越可能枚数 |
定額レンタル4 | 933円 | 無し | 月4枚まで | 2枚 | 4枚 |
定額レンタル8 | 1,865円 | 30日 | 借り放題 | 2枚 | 8枚 |
定額レンタル16 | 3,670円 | 30日 | 借り放題 | 4枚 | 16枚 |
定額レンタル24 | 5,423円 | 30日 | 借り放題 | 6枚 | 24枚 |
それ以上のプランになってしまうと、DVDを見ることが「仕事」のようになってしまい、純粋にコンテンツを楽しむことができないでしょう。しかも月額料金は極めて高額となります。
映画好きの方からしたら良いかもしれませんが、それでも制約的に難しいのがこのプランの仕組なのです。
というのも、「ネットで手続き」→「発送」→「到着・視聴」→「発送」→「到着」この一連のサイクルが完了して始めて、次のDVDの発送作業に移るため、新たに借りるのに数日かかります。
1度に2枚までしか見られない宅配レンタル8のプランでは、現実問題1ヶ月に10枚借りられれば御の字というところ。
私の場合、普通に仕事しながら利用してみると5~6枚が限界でした。
「返却期限が無い」ことはメリットではありますが、ずっと家に置いておいても、それを返さない限り次のDVDが借りられないので、実質的な延滞料は「月額料金」という形で支払っていることになるのです。
TSUTAYA DISCASの悪い口コミ③:サービスの本質を知らないと損をする
TSUTAYA DISCASは回転率を上げないと元を取ることはできません。しかし「元を取ろう」と思うと、何かに追われている気がして動画を楽しむことができません。
つまり、「元を取ろう」という考えでTSUTAYA DISCASを利用してはいけないのです。
これを理解できるようにならないと、TSUTAYA DISCASに申し込んではいけません。
なぜわざわざDVDの宅配レンタルをする必要があるのか考え直したほうが良いでしょう。宅配レンタルのメリットというのは、
- 権利上の問題でVODの見放題配信ができないコンテンツをDVDという形で視聴できる
※ジブリやディズニー作品、VHS作品、その他DVD化されていない作品 - 家にネット環境が無い、パソコンが無い
- 子供が簡単に操作できるようにDVDで借りたい
以上のことが挙げられます。映画、テレビ好きの私の目線から言うと、最もメリットが大きいのは「1」です。
VODというのは、「権利」で成り立っており、会社同士の繋がりを見ることができます(Netflixはフジテレビとつながっている、Huluは日本テレビ系、など)。
そうした権利を全部無視して、円盤化(DVD化)されたコンテンツを全て見られるという「DVDレンタル」は、単純に視聴できるコンテンツ数という面で、NetflixもHuluもAmazonも上回るのです。
ですから、「とりあえずTSUTAYA DISCASを申し込んでみたい」「NetflixとかHuluとかわからないけど身近なTSUTAYA DISCASにしようかな」と考えて利用すると、必ず損をします。
TSUTAYA DISCASの悪い口コミ④:新作DVDは対象外
TSUTAYA DISCASの借り放題対象となっているのは新作・旧作含むCDと、新作以外のDVDです。
最新作のDVDについては借り放題の対象となっておらず、準作・旧作にランクが下がっても人気が高いためなかなか借りることができません。
TSUTAYA DISCASの悪い口コミ⑤:人気作品は順番待ち
データ配信を行うVODではまず起こらない問題も、宅配レンタルではこうした問題も起こりがちです。
「DVD」という有形のものをレンタルしている以上、無限に万人に貸し出せるはずもありません。特に新作落ちの人気作品はなかなか借りることができずストレスが溜まります。
TSUTAYA DISCASは在庫状況に応じて準備ができたものから自動的に発送される仕組みになっています。「②」で解説したように、一度に借りられる枚数と、返却手続きをきちんと踏んだ状態でないと次のDVD/CDは送付されません。ですからここに新作の人気度が高い作品が差し込まれるとなると、タイミングがしっかり合致したものでないと中々手元に届かず見られないのです。
TSUTAYA DISCASの悪い口コミ・評判のまとめ
- 月額料金が高い
- レンタル枚数に制限がある
- サービスの本質を理解する必要がある
- 新作DVDは対象外
- 人気作品は順番待ち
TSUTAYA DISCASの一番の問題点は「③」で挙げた内容が全てであると思います。
見たい動画がはっきりしていない方や、とりあえず暇つぶしにできるようなVODを探している方は、間違いなくTSUTAYA DISCASは割高です。
例えばAmazonプライムビデオなら月額409円(年会費4,900円)、Huluなら950円で楽しめます。
VODの検討は「まず体験してみる」というのも大事ですが、特にTSUTAYA DISCASの場合はサービスが異質なので、自分がどういった動画を見たいのか(ジャンルなど)も確認すべきでしょう。
昨年新たに「TSUTAYAプレミアム」というリアル店舗の旧作借り放題とVODを組み合わせたサービスが開始されましたが、TSUTAYAもなかなか迷走しているなぁというのが正直の感想です。
関連記事
・TSUTAYA DISCASと実店舗の比較!ネットとリアルはどちらがお得?
・VOD・動画配信サービスの選び方まとめ