スポナビライブで野球を1年間見続けて感じたこと

スポーツ専門動画配信サービス「スポナビライブ」に関する総まとめページです。

  • 野球を見たいけどスポナビライブってお得?
  • スカパーやJ:COMと比較してスポナビライブってどう?
  • ネットで野球を見るメリットやデメリットは?
  • スポナビライブって全試合見られるの?
  • スポナビライブはテレビで見られるの?

特に「野球の視聴」にスポットを当て、スポナビライブの特徴や客観的なデータ、またスポナビライブのデメリットや注意点、苦手分野なども紹介します。

2018年5月よりスポナビライブコンテンツがDAZNへコンテンツ移管。
2018年2月7日、スポナビライブが2018年5月で終了することが発表されました。それに伴い、プロ野球コンテンツはDAZNへ移管されます。
参考 スポナビライブ終了~黒船DAZNへコンテンツ完全移管!野球中継は巨人戦以外全配信

※スポナビライブは2018年5月で終了し、DAZNにサービス・放映権が譲渡されます。これから登録を考えている方は、DAZNへの登録がおすすめです。

リンク DAZNへの登録(1ヶ月間無料)

スポナビライブのサービス概要

dTV 詳細
登録URL https://sports.mb.softbank.jp/
運営会社 ソフトバンク株式会社
歴史 ・2016年3月 ソフトバンクとYahoo!が共同で設立
・2016年9月 B.LEAGUEの配信を開始
・2017年3月 月額3,000円→1,480円に変更
サービス開始 2016年3月
カテゴリー ・プロ野球
・MLB
・プレミア
・ラ・リーガ
・B.LEAGUE
・テニス
・女子プロ野球
・格闘技
・卓球
・バレーボール
・ゴルフ
・アメリカンフットボール
会員数 非公開
対応デバイス ・PC(Windows、Mac)
・スマートフォン、タブレット(iOS、Android)
・テレビ
・STB(Chromecast、Amazon Fire TV 他)
画質 SD/HD/フルHD
VR 非対応
サービス価格 Yahoo!プレミアム会員:月額980円
SoftBankユーザー:月額980円
上記以外:月額1,480円
トライアル 最大1ヶ月間
※登録日から月末まで無料
マルチアカウント 最大4台まで同時視聴可
ダウンロード 不可
課金手段 ・クレジットカード
・Yahoo!ウォレット
・SoftBankキャリア決済
サポート 年中無休

参考 動画配信ビジネス調査報告書2017/インプレス総合研究所

スポナビライブで全球団の野球中継が見られるわけではない

スポナビライブで観戦できる球団は、広島と巨人を除いた10球団の主催試合。つまり広島・巨人の主催試合12試合×2はスポナビライブで放送されません。

また一部球団の試合もスポナビライブ放送対象外(中日主催の巨人戦など)となっていることがあり、今は交流戦も存在するため、どの贔屓球団であっても全143試合を観戦することは難しくなっています(※)。ここがスカパー!やJ:COMとの比較で劣る点。

「難しい」と表現したのは、交流戦の制度が変わり、隔年でホーム・ビジターが入れ替わる仕様となったため。年度と組み合わせ・パシフィック球団に限り143試合放送される可能性があるということです。

しかし、最大で見られない試合が24/143だと考えてこの価格だと思えば、そこまで悪い話でもありません。要は、自分が見たいときに野球が見られればよいと考えている方も多いと思います(特に私はそう)。毎日毎日野球を見るというより、「今日見たい!」。そこにたまたま広島や巨人の主催試合がぶつかってしまったらそれは諦めます。

また私は東京に住んでいるため、巨人戦についてはある程度カバーすることができました。またHulu(日本テレビ系のVOD)にも登録していて、Huluでは巨人主催試合は全てライブ中継をしているので、実質広島の主催試合だけが見られませんでした。

スポナビライブ内で全て補おうとせず、地上波ともうまく組み合わせることができれば、それほどデメリットには感じないはずです。

しかしそれでもってしても、広島・巨人ファンの方は、スポナビライブに登録してもあまり価値がありません。

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スポナビライブのプロ野球中継で視聴できる試合数

スポナビライブの料金は高い?安い?

スポナビライブはSoftBank株式会社とヤフー株式会社による共同運営となっています。そのため、両者どちらかのサービスを利用していれば、月額料金が980円で全動画見放題となります。

それ以外の通常会員の場合は月額1,480円。通常会員の価格でも、スカパー!の料金と比べればかなりお得であることがわかります。

VOD 月額料金(税込)
スポナビライブ 1,058円/1,598円
スカパー!プロ野球チャンネル 3,980円
スカパー!セレクト5 1,980円

しかし、最初に解説したようにスポナビライブでは「見られない」配信があったり、後述するVOD上の不都合(権利問題)・デメリットも存在します。

通信性・画質の繊細度・いつでも見られる信頼感などを考えた場合、やはりスカパー!の方が料金が高いだけあって安心感はありますし、間違いなく全試合見られます

なお表に示した「セレクト5」とは、好きな放送チャンネルを5つ組み合わせることができるスカパー!の新しいプラン。

例えば、あなたが阪神ファンだと仮定してチャンネルを組み合わせると、

スカイA(阪神)
GAORA(阪神)
日テレG+(巨人)
TBSチャンネル2(横浜)
フジテレビONE(ヤクルト)

こういった組み合わせになります。中日と広島の「J SPORTS」チャンネルについてはセレクト5の対象外であり、個別料金がかかってしまいます。ですから、セレクト5とスポナビライブの比較においては、料金的にもサービス的にもスポナビライブの方がお得となります。

スポナビライブは夢の12球団全試合ビューも可能!?

実はスポナビライブは同時視聴に制限がないので、見られる動画を全て開いてもパソコンのパフォーマンスがそれをカバーできれば問題ありません。メジャーの配信なども同時に見られます。

同時視聴に主催球団の組み合わせ次第では全試合を一挙に同じ画面で見るということも可能です。中々そうした日程はありませんが。

テレビ配信やその他の無料配信などと組み合わせながら12球団の試合を一望することもできます。

しかし開きすぎるとこのようにエラーになったり、音声が遅れたりします。制限はありませんが、節度ある楽しみ方をしましょう。

スポナビライブの悪い評判~デメリット・欠点のまとめ

阪神主催試合のみテレビで見られない

スポナビライブはAmazon Fire TVを使用しテレビで視聴することが可能です。

しかし、阪神戦のみこのように「権利の都合」によりテレビ再生が許可されていません。阪神主催試合のみ、パソコンやスマホ、タブレットで見なければなりません。もちろん見逃し配信も見られません。

また、巨人・広島の主催試合もスポナビライブでは見られないわけですから、阪神ファンにとって甲子園の試合というのは中日・ヤクルト・横浜が対戦相手のときだけということになります。

阪神主催試合の中継が5分間遅延する

阪神主催試合は、こちらも「権利の都合上」、5分遅れで配信されます。ですから18:05試合開始。

一人で野球観戦を楽しんでいる方からすれば何も不都合はありませんが、例えば今の時代、どこにいても情報が入り込んできますよね。例えばTwitterやFacebookといったSNS。同じファンのフォロワーがいれば、いわゆる「ネタバレ」が起こりがちです。

またスポナビライブが運営する「スポーツナビ」のサイトの方が映像よりも早く結果が分かってしまいます。

特にライブの野球であれば一人で見ていても結果を早く知りたくなるものです。「見なければいい」と言ってしまえばそれまでですが、テレビ視聴できないのも含めて、阪神戦だけこの扱いなのは中々ストレスが溜まります。

ヤクルト戦の見逃し配信がない

スポナビライブではヤクルト戦の通常配信は行っていますが見逃し配信を行っていません。これは「フジテレビONE」から映像提供されているため、その権利問題の影響です。

セ・リーグは特に独立した球団(お金がある球団)が多いため、しかもソフトバンクが運営するこうしたサービスに、足並みをそろえて協力的に…ということは難しい様子。今後の改善もあまり期待できません。

有料会員でもCMが入る

スポナビライブでは定期的に会員ではなくても視聴できる「無料放送」の配信を行っています。これが有料会員と区別が付けられておらず、観たい動画がたまたま無料放送の対象動画である場合、有料会員でもこのようにCMが入ります。

「もう会員だから知ってるわ!」とツッコミを入れたくなる内容です。

通常の有料会員限定の動画ではもちろんCMは入りません。

MLB中継に規則性がない、MLB中継の実況の9割は英語(現地)

MLBの中継については、できるだけ日本人選手が所属しているチームを配信しているのですが、物理的に全メジャー30球団の配信をするということは難しいようです。相当のファンであっても全ての試合を押さえるということは困難でしょう。

なお2018年度は下記球団の配信が多くなると予想します。

チーム リーグ 地区 日本人選手
ニューヨーク・ヤンキース 田中将大
ロサンゼルス・エンゼルス 西 大谷翔平
シアトル・マリナーズ 西 ※岩隈久志(マイナー)
マイアミ・マーリンズ 田沢純一
ロサンゼルス・ドジャース 西 前田健太
サンディエゴ・パドレス 西 牧田和久
アリゾナ・ダイヤモンドバックス 西 平野佳寿
※中後悠平(マイナー)

まず間違いなく増えるのは大谷翔平が移籍したエンゼルス戦の配信でしょう。

パドレス、ダイヤモンドバックスの配信も牧田、平野の登板試合に限定でしょうが増えるはずです。大谷が投手・打者、両方でもし出場するとなればほぼ毎日配信されるでしょう。

2017年はダルビッシュと前田健太が在籍したドジャース戦において、ダルビッシュと前田が先発する試合はほぼ100%放送され、登板しない試合も配信されていました。

日本語解説については1日1本だけが原則で2試合以上が日本語解説されることは私が見ている限りありませんでした。大体日本人選手がいるチームで解説をしている印象です。

なお2018年1月現在、イチロー、ダルビッシュ、上原浩治の去就は未定ですが、それによって配信される試合の偏りも変わってくるでしょう。

スポナビライブの登録可否

スポナビライブがおすすめできない方

  • 広島カープ・巨人ファン:視聴可能数が少ない
  • 阪神タイガースファン:視聴に関して制約が多い
  • 中日ファン:巨人戦は配信対象外

広島・巨人についてはそもそもスポナビライブで配信対象となっていないので、登録しても面白くありません。主催試合でなければ見られますが、他球団に比べて配信数は少なくなるので割高感が否めません。

阪神戦についても、ここに挙げたように「テレビ視聴できない」「5分遅れの配信」など視聴に関する制約が多くイライラが募ります。なおパソコン視聴がメインで、一人で楽しむ前提ならこの対象から外れます。

中日は大人の都合なのかわかりませんが「巨人戦」のみ配信対象外。つまり中日は主催試合に限らず巨人戦24試合が配信されません(年に1~2試合だけ放送されますが、実態はよくわかりません)。

こんな方にスポナビライブがおすすめ!

  • パ・リーグファン
  • 横浜・ヤクルトファン
  • MLB中継を観たい方

最もスポナビライブを楽しめるのはパ・リーグのファンの方々。何と言ってもソフトバンクが運営しているので、パ・リーグ仕様となっています。また広島・巨人とぶつかるのは交流戦のみで、去年から隔年でホーム球場が入れ替わる形になったので、年度とチームによっては143試合全て配信されることもあります。

セ・リーグについても横浜なら制約なしで楽しむことができます。ヤクルトは見逃し配信が無いのがネックですが、生配信にこだわりがある方はそれほどデメリットとは感じないでしょう。

実際私も野球中継の見逃し配信はほとんど利用しません。

コストパフォーマンスにこだわる場合もスカパー!より断然お得であることには間違いありません。もちろん、143試合高画質でテレビで見たい場合はスカパー!ですが、そうではない場合スポナビライブがおすすめです。

加えてスカパー!の場合はメジャー中継が劣っているため、「大谷翔平やダルビッシュの登板を見たい!」という方はスポナビライブがおすすめです。

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